株式取引では板情報は一般的なツールですが、FXには基本的に板情報がありません。しかし、近年では少数ではありますが、板情報を提供するFX会社も増えてきました。
そこで今回は「板情報とは」「板情報が見れるサイト」「板情報の活用方法や注意点」などについて解説します。
板情報はFXを行う上で重要なツールです。板情報を使ってFXに役立ててください。
FXの板とは?
板情報とは、「価格帯ごとにどれだけの売買注文があるか」を分かりやすく一覧表で表示したものです。
具体的には、現在の価格を中心に上下に価格を表示して、価格ごとに「売り」「買い」のそれぞれの注文量を表示してくれます。
相場の方向性を分析したり、どの価格で反発するかなどを分析したりできる非常に便利なツールです。しかし、板情報は株式取引では一般的ですが、FXの場合、基本的に板情報というものがありません。
株式取引は東証などを抑えておけばいいですが、FXの場合、世界中の市場が対象となり、マーケットが大きすぎるため正確な情報を把握できないためです。最近になり少数ではありますが、FX会社でも板情報を提供する会社が増えてきました。
ただし、FX会社が提示する板情報は、そのFX会社の情報のみだけであり他のFX会社も同じ状況であるとは限らないため注意しましょう。
板情報に近い情報が見れる4サイト
板情報に近い情報が見れるサイトを紹介します。たdさひ、正確な板情報ではないため、あくまで参考程度に使ってください。
情報が掲載されているサイトは以下の4つです。
- 外為どっとコム
- OANDA
- みんなのFX
- デューカスコピー・ジャパン
FX取引を行う際は、以上のサイトを確認しながら行うと良いでしょう。
外為どっとコム
外為どっとコムで見られるのは「外為注文情報」です。外為どっとコムは老舗のFX会社なので、多くの日本人トレーダーが利用しています。
外為注文情報では、外為どっとコムで取引するトレーダーがどの価格帯にどれだけの注文がエントリーされているかを確認できるので、参考として使えるでしょう。
「外為注文情報」は、国内のFXトレーダーの取引状況をチェックするのに最適です。
OANDA
OANDAでは、「オープンオーダー」「オープンポジション」から板情報を確認することが可能です。オープンオーダーでは、どの価格帯に買い注文・売り注文がどれくらい入っているかが分かります。
オープンポジションでは、他社では見れない未決済ポジション状況を確認することが可能です。未決済ポジション状況を見ることで、含み益と含み損がどれだけあるかをチェックできます。
さらに、OANDAグループは海外にも拠点を持っており、世界中のトレーダーから利用されているため、海外トレーダーの取引情報を参考にできることも大きな特徴です。
みんなのFX
みんなのFXでは「価格分布」から、板情報を見ることができます。さらに、「売買比率」というメニューでは、未決済ポジションとなるロング・ショートの割合も確認することが可能です。
みんなののFXの特徴としては、更新頻度が1分毎と非常に短いこと。更新ボタンを押すだけでリアルタイムの板情報を確認できます。
デューカスコピー・ジャパン
デューカスコピー・ジャパンでは、「マーケットデプス」というメニューから板情報を確認することができます。
他社の板情報と大きく異なる点は、板情報が棒グラフではなく、数値で表示される点。数値で表示されるため、より株式取引の板情報に近い表示形式です。
また、デューカスコピー・ジャパンの親会社である「デューカスコピー銀行」はスイスの銀行で、「ゴールドマンサックス」や「JPモルガン」といった世界の金融機関が参加しています。
マーケットデプスを活用すれば、世界中の機関投資家の取引情報を知ることができるので、さまざまな国の板情報をチェックするのに参考になるでしょう。
板の見方と活用方法
具体的な板の見方や活用方法を解説します。せっかく板情報を見られても、活用できなければ意味がありませんよね。どこを見るべきか、どんな風に表示されているのか解説するので、板情報を見る際の参考にしてください。
板情報の見方はそれほど難しくないので、覚えておきましょう。
反転する場所を見る
板情報を見れば、どこで反転しやすいかを見られます。たとえば、ドル円が以下のような価格で推移していたとしましょう。
引用元:外為どっとコム
この場合、104.45円に大量の青ブロックがあるため、現在のレートから104.45円まで価格が上がると売りが殺到することが分かります。
一方、103.50円には大量のオレンジ色のブロックがあるため、103.50円まで下がったら買い注文が殺到しやすいことが分かるでしょう。
このように、板情報を見れば反転しやすい場所が分かってくるため、どこでエントリーすればいいか、逆にどこで利確すればいいのかを判断することが可能です。
相場の流れを読む
板情報では売りや買いの勢力がどちらが強いかが分かるため、相場の流れをおおよそ読むことができます。
例えば、「ポンド/米ドル」が下記の価格で推移していたとしましょう。
引用元:外為どっとコム
上記の画像を見ると、オレンジよりも青のブロックが多いことに気がつきませんか?つまり、今は売りの勢力が強いため、相場は下落相場であることが分かります。
売りの勢力が強いときに、買いで向かっていったら損をする可能性が高いです。板情報を活用すれば、買いたい人・売りたい人がどちらが多いかを把握できるため、今後の相場の流れを予測しやすくなります。
FXの板情報を見る上での注意点
板情報は、チャートの相場分析をする上で非常に役立つツールですが、注意点もあります。
板情報を参考にする際は、以下の注意点を確認しておきましょう。
- 取引の一部しか見られない
- 板だけで買いか売りかを判断できない
とくにFX初心者は、板情報だけを頼りにしすぎると痛い目に遭う可能性があります。
取引の一部しか見られない
FXの板情報は、各FX会社のトレーダーの注文数量を元に作られています。つまり、板情報は提供している会社の取引状況だけしか反映されていないということです。
とくに国内FX会社の板情報は、主に日本人トレーダーの取引状況を表しているため、海外のトレーダーがどのようなポジションを持っているのかが分かりません。
FXの板情報は、世界中で行われている取引の一部分しか見れないため、頼り切ってしまわないように注意しましょう。
板だけで買いか売りかを判断できない
板情報は基本的に指値注文の状況が反映されるため、成行注文やナンピンなどに関しては板情報に反映されません。
そのため、ファンダメンタルズやテクニカル分析などを併せて利用して、現在のトレンドを確認することが重要です。
トレンドが分かれば、板情報から反転しやすいポイントが分かるので、その価格帯でエントリーすれば勝率が上がります。FXトレードをする際は、板情報だけでなくファンダメンタルズやテクニカルなどの分析と併せて利用しましょう。
FXの参考情報として板を活用しよう
板情報を活用すれば、反転するポイントや売りと買いのどちらが強いかといった相場の流れなどを分析することが可能です。
しかし、板情報は取引の一部しか見ることができないため、板情報だけでトレードするのはかなりリスクが高いです。
そのため、ファンダメンタルズやテクニカルなどの分析と併せて活用することをおすすめします。また、今回紹介した各FX会社の板情報はそれぞれ表示方法が異なるため、自分にとって活用しやすいものを選んでみてください。
板情報の注意点を考慮した上で、ぜひこの機会にFX取引で板情報を活用してみましょう。
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