フォワード取引はシンプルな取引手法ですが、外国為替(FX)を学ぶ上で覚えておかなければならない取引手法の一つです。
フォワード取引とは「先物取引」や「先渡し取引」と呼ばれる外国為替(FX)取引の一種で、約定してから2営業日後を受取日とする取引を指します。
1か月から1年後といったように、支払いまでの期間が長いことが特徴です。
半年後や1年後の為替レートは明らかに現時点のレートとは異なってきますよね。
この取引手法は将来の為替変動に伴う、為替リスクのヘッジや持高調整でよく利用されます。
つまり、現時点では不利な通貨でも、好転することが予測される時はこのフォワード取引を利用します。
フォワード取引をするには、OTC契約で取引所を通さず売り手と買い手の間で電話をするか、インターネット上の契約で「価格」「数量」「決済方法」の取引条件を決定して契約を結ぶことが必要です。
これに対して、約定日から2営業日以内の取引のことは「直物取引」「スポット取引」と呼ばれます。
例えば、アメリカの会社が1万ドルの価値ある商品を日本の会社に売ったとしましょう。
しかし、ドルと円の相場が安定せず不透明なので、両会社は1ドル100円とし、1万ドル(100万円)で購入する契約を結んでおきます。
半年後にドルが130円になった際でも、固定したレートで決まった100万ドルを支払うということになります。
約定日で決まった通貨のレートがスポットレートよりも割安であることをディスカウントと呼び、割高であることをプレミアムといいます。
主な利点をあげると日本ではゼロ金利なので、高金利を狙っての取引もできることです。
例のように、半年後にドルを売ると、その半年分の利息もついてきます。
このように金利差分もふまえての取引ができることがフォワード取引の利点です。
また、市場が安定しない場合はあらかじめの為替レートをきめておくことで、将来の為替リスクを回避できることを目的としています。
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