FXをする上で必ず覚えておかなければならないのが「為替(かわせ)」のしくみです。しかし、「為替ってよく耳にするけれど、詳しくは分からない……」という方も多いのではないでしょうか?
本記事ではFXの基本である為替の仕組みについて解説します。FX初心者やこれからFXを始める方は、FXの基本として為替について知っておきましょう。
為替とは?
「為替」の歴史は古く、はじまりは江戸時代と言われています。当時、大坂から江戸に商品を取り寄せるとき、その代金を直接江戸に運ぶには盗賊に襲われる危険性がありました。
そこで大坂の商人は両替商に代金を渡して、為替手形を発行してもらい、その手形を受け取った江戸の商人は指定の両替商に手形を持って行き、代金を受け取ることができるようにしたのです。
このように、現金を使わずに支払いをすることが本来の為替の意味になります。
つまり、クレジットカードでの支払いや銀行振込なども為替の一種です。しかし、現在では為替というと一般的に「外国為替」のことを指します。
外国為替とは、異なる通貨を交換することです。外国為替は、商品の輸出入や外国証券投資など、円だけでは取引できない場面の際に利用されます。
さらに為替について詳しく解説していきましょう。
為替相場とは?
為替相場(為替レート)とは、円やドルといった通貨を交換する際の交換比率のことです。この為替相場は、世界経済の状況や需要と供給のバランスによって日々刻々と変動します。
たとえば、昨日まで1ドルが104円で交換できたのに、今日は105円出さないと交換できなくなったとしましょう。この場合、円に対してドルの価値が上がったため、「円安」になります。
反対に、1ドル104円から103円で交換できるようになると「円高」です。円の需要が高くなれば「円高」となり、逆に円の需要が減ると「円安」となります。
このように、為替相場は経済情勢や需要と供給によって日々変動しているのです。
そもそもFXとは?
FXとは、2つの国の通貨を交換(取引)する「外国為替」取引の一種で、「Foreign Exchange」の略称です
元々は外国為替取引の意味でしたが、現在では外国為替証拠金取引と呼ばれます。
取引額の一部に相当する証拠金を預けるだけで外国為替取引を行えるため、「外国為替証拠金取引」と呼ばれるようになりました。FXで取引されているのは物やサービスではなく、お金とお金の交換レートです。
つまり、日本円から米ドルなど、異国の通貨を買ったり売ったりしたときに発生する差額を狙う取引を指します。簡単な例を挙げるとすると、1米ドルを100円のときに買って、101円のときに売れば差額分の1円が利益です。
このように、FXは為替相場の変動を利用して利益を狙った取引が基本となるため、FXをする上で為替相場の変動が変動する要因を知ることが重要になります。
為替相場が動く仕組み
為替相場がどのように動くのか解説します。為替相場を動かす要因にはさまざまなものがあり、為替相場が動く仕組みを理解していない方も多いのではないでしょうか。
FXを始めるなら、為替相場の仕組みも知っておくべきです。ここでは為替相場が動く仕組みについて解説します。
円安・円高のメカニズム
円安・円高が起こる要因として、需要と供給バランスが挙げられます。これは通貨に限らず、他のさまざまな商品も同様です。
買いたい人(需要)が多ければ価格は上がり、売りたい人(供給)が多ければ価格は下がります。
つまり、円の需要が増えれば「円高」に、反対に円の需要が減少すれば「円安」になるということです。
通貨の需給が変動する主な要因として輸出入が挙げられます。たとえば、日本の輸出が増加すれば、代金を支払うためにドルなどを円に交換する動きが増えるため、輸出の増加は円高。
反対に、日本から輸入が増えれば、円安となるのです。このように、輸出金額が輸入金額を上回る貿易収支の黒字が続くと、その国の通貨に対する需要が高まり、通貨は高くなる傾向にあります。
また、貿易収支の影響だけでなく、日本に訪れる外国人観光客や、インターネットなどを通じて日本のサービスを利用する外国人が増加によっても円高になります。
反対に、日本から海外に向かう旅行者が増えると円安となるのです。円高・円安は基本中の基本となるので、覚えておきましょう。
投資・物価の変動
輸出の影響だけでなく、投資家の動きによっても為替相場は変動します。
たとえば、日本の景気が良く企業の業績が上向いているときは、日本の国債や株式を買いたい投資家が増えるため、自国の通貨を売って円が買われやすくなるのです。
反対に、日本の景気が悪化して企業の低迷が続いているときは、日本の国債や株式を売りたい投資家が増えるため、円が売られやすくなります。
日本株や債券が買われる場合は「円高」傾向になりやすく、日本株や債券が売られる場合は「円安」傾向になりやすいです。
また、投資家の動きだけでなく、物価変動も為替相場の変動要因のひとつ。物価が上昇する「インフレ」になると、モノの価値が上がり通貨の価値が下がります。反対にに物価が下落する「デフレ」になると、モノの価値は下がり通貨の価値は上がる形です。
インフレを起こしている国の通貨は売られやすく、逆にデフレを起こしている国の通貨は買われやすくなります。ニュースなどでよく「インフレ」「デフレ」と言われているので、言葉の意味を理解した上で注意して聞いておきましょう。
金利差
一般的に金利が高い国や地域の通貨は買われやすく、金利が低い国の通貨は売られやすくなります。
現在、日本では低金利が続いているため、銀行にお金を預けたとして利息がほとんどつきません。しかし、日本よりも金利の高い国にお金を預けると、日本の銀行に預けるよりも利息が多くつく可能性が高いです。
そのため、日本円で銀行にお金を預けるよりも外貨で預金をした方が得だと考える個人や企業が増えれば、円が売られて金利の高い国の通貨が買われやすくなります。
経済指標
経済指標とは、各国の政府や中央銀行などが定期的に公表している、経済動向に関するデータのことです。なかでも、アメリカの経済指標は世界経済に与える影響が大きく、世界中の投資家やトレーダーから注目されています。
原則毎月第一金曜日に発表される「雇用統計」は、米国の景気動向を見る指標として毎月大きな注目を集めているので、チェックしておくと良いでしょう。
一般的に雇用統計の指標が予想よりも高ければ、通常米ドルが買われ、低ければ米ドルが売られやすです。
為替市場介入
為替市場介入は、為替相場を安定させるためのものです。中央銀行や各国政府が、為替相場を安定させることを目的に外国為替市場で通貨売買を行うことを、為替介入と言います。
国は自国の通貨が安くなりすぎることよりも、高くなりすぎることを避ける傾向にあるのです。そのため、大きな為替変動が起こった場合、為替介入によって為替相場を安定させることがあります。
為替の仕組みを理解してFXを始めよう
FXは為替相場によって大きな影響を受けるので、為替の仕組みはしっかり理解しておきましょう。FXは外国為替証拠金取引のことを指すので、為替の仕組みをわかっていなければFX取引はを上手く行えません。
為替相場が変動する要因を知っておけば、普段ニュースを聞くだけでもFXに活かせます。今回紹介した為替の仕組みを参考にして、ぜひFXを始めてみてください。
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