FXの期待値と聞いて、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
計算が面倒だとか、そもそも勝率が重要で期待値は別にそこまで重要ではないのではないかと思っていませんか。
FXはギャンブルと捉えている方にとってはそうかもしれませんが、FXで陥りやすい落とし穴を回避する上で、期待値は非常に重要なデータのひとつといえます。
そこで今回は「FX期待値」について、まだ良く理解していない、どのように活用してよいのかわからないという方に向けて、ひとつひとつ噛み砕きながら解説をしていきます。
FX取引をすでに行っていて、伸び悩んでいる方にも活用できる内容ですので、是非ご覧ください。
FXの期待値ってなんのこと?
FXにおける期待値とは、「取引1回あたりの平均損益」を指しています。
FX取引を行っていく上で、短期的な結果重視な方や長期的な目線で見て収益を出していきたいと人によって目標や目的は様々です。
結果的にFXで利益を出し続けられている方々は、長期的なトレードの視点を持っている方も多く、期待値という指標も重要な指標のひとつとして扱ってきています。
そんな多くのトレーダーが活用しているFX期待値を導き出すことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
期待値はFX取引を行う上で重要な指針となる
長期的な視点で収益を上げていこうと目標を掲げたときに、例えば月商でいくら利益を出したいなどの具体的な目標を立てたとします。
1回あたりの平均損益金額がわかれば、1日どのくらいの取引をすれば目標にたどり着くのかという指標を作ることができます。
また期待値が正であれば、黒星が先行していても勝ったときにはその損失をカバーできるという裏付けになります。
そのため、勝率にこだわったりメンタルに影響させずに、自分のトレードスタイルを維持させ、安定させることに繋がります。
むやみな損失を減らし、自分の取引方法を改善できる
そしてもうひとつ期待値が持つ役割として、自分のトレードスタイルの改善や投資商品そのものの取捨選択にも活用できるという側面です。
期待値がマイナスであれば、現在のトレードスタイルを続けることで長期的に資金を失っていくことを示すため、大きな損失になる前に改善させる方向に持っていくことができます。
FX取引においても、ドル/円のみならず様々な通貨が使われていることから、自分に合った通貨を選択することに使ったり、新しく挑戦してみたい取引の形に挑戦する際にデータとして取る際にも活用することができます。
初心者向け!FX取引の期待値の計算方法とは?
それではFXの期待値とはどのように計算していくのでしょうか。期待値の計算式は以下の通りになります。
たとえば、勝率50%で勝ちトレード平均20pips、負けトレード平均10pipsであれば計算式は0.5×20-0.5×10=5pipsとなります。
取引経験が無い方は目標を設定して期待値を計算する
ここまで読み進めてきて、期待値を計算するのに過去のトレードデータが必要であることに気づいた方も多いのではないでしょうか。
まだ取引経験が多くない方にとって、実践の期待値を導き出すほどのデータを持っていない場合がほとんどです。
そのような場合には、どのような取引のルールで進めていくのかを仮定して、勝率や勝ち・負け時の平均金額を予測して期待値を計算していきます。
あくまで予測の範疇なので、計算結果を目安にして取引を進めていき、更新された期待値をもとに改善をしていくというのを心がけていきましょう。
期待値に関する注意点を抑えておく
自分の取引のスタイルを改善していくために活用できる期待値ですが、そんな期待値を扱っていく上で注意が必要なのが、「期待値は日々変化していく」という点です。
要するに一度期待値を計算したからと言って、これが未来永劫続いていくわけではないということです。市場は特徴はあっても、絶対は無く、日々動き続けています。
たまたま期待値の高い取引ルールを見つけたからと言って、すぐにマイナスに転換してしまうこともあります。
そのため定期的に取引データを取得して、期待値を確認してまだ使い続けられるのか、それとも改善が必要なのかという見極めを行っていく必要があります。
FX初心者が期待値を改善させていくため必要な4つのポイント
ここからはご自身で作成した取引ルールと計算された期待値をもとに、どのように期待を改善させていくのかについて解説してまいります。
FX取引の経験が多くない方でも、これから挙げる4つのポイントから期待値の改善に繋げていきましょう。
スキャルピングで取引の自分ルールに関するデータを取っていく
スキャルピングとは、数あるトレードスタイルのうち最も短い時間でトレードを繰り返していくスタイルです。
スキャルピングでは、自分の取引ルールを守ることが重要視されており、長期的なFX取引を継続させていくために必要な要素を身につけることができる手法でもあります。
初心者のうちは、自分の取引ルールで利益を出し続けていけるのか不安になることもあります。
そういったメンタルに影響するような事象は経験不足や自信のなさから来ることが多く、結果的に取引にブレが出てしまい、良い結果に繋がりにくくなってしまいます。
スキャルピングを使って、自分の取引ルールは目標達成に向けて正しい方向を向いているのか確認する手段にもなり、どんなときでもルールを守っている意志の強さを身につけることができます。
期待値は1pips以上、目指すは2pips以上に増やしていく
FXの期待値として、どのくらいの期待値を達成できれば採用するのかというのは人それぞれだと思いますが、まず目標とするのは+1pips以上です。
ただし、期待値が低いとそれだけ目標達成のために取引回数を増やしていかなければなりません。
目標とする金額と自分が実施可能な取引回数から、必要となる期待値を逆算して取引ルールを改善していきたいですね。
取引をする時間帯を変えてみる
昼夜問わず取引が行われているFXですが、取り扱う通貨・国や時間帯によって流通量に大きく差が出たり、変動が起きやすい起きにくいといった特徴があります。
昼間は仕事をしているので、FXをするは夜が多いという方も多いかもしれませんが、取引時間を朝やお昼休みに変えて、期待値を見てみるというのもひとつの改善方法です。
自分に合った取引を探るのはもちろんですが、チャートの特徴をつかめたり、情報収集にも活用できるのでいつもと異なる時間帯に取引をすることもおすすめです。
取引タイミングに変化をつけて自分に合った手法を見つける
期待値を活用するのは、自分自身で確信する根拠をもとにして取引を続けられるという自信を身につけるためでもあります。
利益確定ラインや損切のラインを工夫してみたり、エントリーのタイミングを変えてみたり、買い中心から売り中心にしてみたりと改善していくことで、徐々に自分の取引ルールが地に足がついたような状態になります。
そうすれば安定的な取引で無駄な損失や不用意なエントリーを避けることに繋がっていきます。
期待値を知ることは大きな損失を避けて、パフォーマンスの改善に繋げられる
今回はFX期待値について、その活用方法と改善方法について解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
FX期待値は、取引1回あたりの平均損益であり、長期的なFX取引の収益指標になる重要なデータです。
FXの市場から撤退していくパターンとして、エントリーに一貫性がなく不用意なエントリーをしてしまう。
または、損失が出てもいつか上がるときまで保有してしまいカットラインを迎えてしまうなど様々な要因があります。
当記事を参考にしていただきながら、期待値をひとつ重要な指標として活用し、目標の達成に向けて収益を積み重ねていただく手助けとなればと思います。
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