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内容 FXと外貨預金って何が違うの?違いがわかるとあなたの投資の選択肢が広がります。

近年投資商品のなかでも外貨を取り扱う「FX」と「外貨預金」は注目されている商品のひとつです。

為替変動を活用していることはもちろんのこと、日本が世界的に見ても金利が低く、他の国の金利差を生かした運用として関心が寄せられています。

一方で、FXと外貨預金は同じ為替を扱う商品ながらもその商品の性格、メリット・デメリットには大きな差があり、ここを正しく理解できていないと誤った投資判断に繋がりかねません。

そこで今回の記事では、FXと外貨預金の違いに触れながら、ご自身の投資スタンスに合わせてどのようめメリット・デメリットがあるのか解説していきます。

両方を知っておくことで、ご自身の投資の選択肢が増えるという点ではメリットしか無いので、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。

 

そもそもFXと外貨預金はどのような違いがあるのか

FXと外貨預金にはどのような違いがあるのか

外貨を扱う金融商品として人気が高いのが、「FX」と「外貨預金」です。

投資の要素が強いFXと、資産運用として知られる外貨預金について同じ外貨建て商品ながらもどのように異なる金融商品なのかご存知でしょうか。

大きく分けると以下の表のような違いがあります。

  FX 外貨預金
注文方法 買い注文→売り決済
売り注文→買い決済
買い注文→売り決済
取引コスト
(ドル/円の時)
取引手数料:無料が多い
スプレッド:0.1~2銭
為替コスト:4~25銭程度
利息の受取 スワップポイント・変動
(保有継続で毎日確定)
受取利息・一定期間固定
(満期時に受取)
取引資金 レバレッジ最大25倍 保有資金の範囲内

それではそれぞれどのような特徴があるのか詳しくみていきましょう。

 

投資的な意味合いの強い「FX」

FXが外貨預金よりも投資の意味合いが強くなるのは、リスクの高さ。すなわちレバレッジにあります。

レバレッジが使えることで保有する資金以上の金額を取引することが出来ます。

したがって、利益が出るときはその分金額も大きくなりますが、損失が起きたときにも同様に被害が大きくなります。

また、預けている資金の喪失が大きくなりある基準を超えると、ロスカットと呼ばれる強制決済が行われ、その分の損失が確定します。

 

一方で、「買い」のみならず「売り」から注文を始められたり、指定した金額になったら売買するような注文方法の豊富さは、FX取引の魅力のひとつです。

そして、スワップポイント(国と国の金利を調整するもの)と呼ばれる利息のようなものが、ポジションを保有する間毎日得られます。

 

資産形成向きと言える「外貨預金」

外貨預金は資産形成向き

一方で資産形成向きかつ初心者にも安全といわれる「外貨預金」。

投資者の利益源は、受取利息と為替差による利益で、どちらかというと受取利息がメインとなります。

なぜかというと、日本は世界的に見ても金利が低い国と言われており、同じ金額を預金に預けておくのであれば、受け取れる利息は断然外貨預金のほうが多く受け取れます。

FXのように損失が大きくなったからといって慌てる必要もなく、レートが戻ってくるまで預けておいても問題はありません。

その分、取引のコストがFXと比較すると高いことと、FXの「買う・売る」のように簡単に移動できず、一定の手続きを踏まなくてはなりません。

 

すでにFX取引についてなんとなくイメージできている方からすれば、FX取引でレバレッジ1倍にしているときと変わらない印象を受けるかもしれません。

それでは実際にFX取引レバレッジ1倍の場合と、外貨預金ではどちらにメリットがあるのでしょうか。

 

FXレバレッジ1倍のとき外貨預金とどちらが良いのか?

FX1倍と外貨預金はどちらが良いのか

ここからはFX取引でレバレッジ1倍の場合と、外貨預金でどのような違いが出るのかについて解説していきます。

投資判断をする上で、為替差以上に手数料などのコストや取引手順で大きな差が出るので、どちらが自分に向いているかより分かりやすいかもしれません。

 

買い注文&コスト度外視ならほぼ同じ

まずは取引を行う上で必要となる資金についてです。

どちらの場合も必要となる資金は、手数料等のコストを度外視にすれば同じ金額が必要になります。

そのため、為替差による利益や損失についても両者に違いはありません。

 

売り注文もできるFXのほうが利益ポイントが多い

FXのほうが利益チャンスが多い

FXと外貨預金の大きな違いのひとつとして、FXは売りからも注文できるという違いがあります。

その点、FXの方が利益を生み出せるチャンスが多いと言えます。

 

コストはFXの方が比較的低い傾向

取引に関わるコストについては、FXの方がどの通貨を見ても比較的低い傾向にあります。

FX取引にかかるコストは、取引手数料とスプレッドと呼ばれる買値・売値の差額を表すものの2つがあります。

ところがFXを取り扱う業者・証券会社が増え価格競争のようになっており、取引手数料については無料としている会社がほとんどです。スプレッドについても縮小の傾向にあり、各社が顧客獲得に動いています。

一方で、外貨預金を取り扱うのは概ね銀行の仕事になります。だからというわけではありませんが、両替するにも手数料がかかるように、一定の手数料が発生します。

その点、取引にかかるコストという点ではFX取引の方に分があるという状況になっています。

 

FX取引のメリット・デメリット

ここからはFX取引と外貨預金のメリット・デメリットについて詳しくまとめていきます。

まずはFX取引の特徴について。より多くの利益を短期間に出すことを目標にしている方はFX取引がおすすめです。

それではひとつずつ詳しくみていきましょう。

 

FXのメリット①:円高でも円安でも取引が行えて、利確が早い

FXのメリットとして、流動性の高さと柔軟性が挙げられます。

外貨預金は銀行の窓口時間内で取り扱うことが多い中で、為替市場は、東京・ロンドン・ニューヨークで主に行われておりほとんど24時間取引を行うことができます。

また値動きの変動も大小問わずに忙しなく動き続けています。

その点、円高でも円安でも市場の動きに合わせて取引を行うことができるのは大きなメリットです。

 

FXのメリット②:レバレッジを効かせてより多くの金額で取引が行える

FXはレバレッジを効かせることが出来る

FXは日本語に直すと「外国為替証拠金取引」と呼ばれます。

すなわち証拠金として担保を預けることで、より大きな金額の取引を行うことができるという仕組みです。

国内ではレバレッジは最大25倍までとされていますので、生み出される利益は25倍の差が生まれることになります。

 

FXのメリット③:手数料が安く、様々な取引方法を取れる

先程も少し触れましたが、FXを取り扱っている業者のほとんどが取引手数料は無料で、取引にかかるコストはスプレッドのみです。

取扱業者や通貨によっては、0.1銭を切るような取引まで登場しています。

スプレッド幅が少ないほど、外貨預金のような為替差によるメリットは薄くなってしまいます。

そしてFXでは様々な注文方法を取れることも大きな特徴です。

例えば指値取引と呼ばれる指定した金額になったタイミングで注文または決済を行うといった取引をFXでは行うことができます。

これにより、大きな損失を回避したり、気づいたときに売り逃してしまうようなリスクを避けることができます。

 

FXのデメリット①:レバレッジが増えればリスクが増大する

 

FX取引のデメリットは、やはりリスクの大きさになります。そしてレバレッジをかければかけるほどそのリスクは増大していきます。

当然に利益方向に値が動けば利益も大きなりますが、反対に動いてしまえばそれだけ大きな損失に繋がります。

また取引によって発生するスワップポイントについても考慮しておかなければなりません。

日本は比較的金利が他国よりも低いため、円売りから注文をはじめた場合、多くの通貨でマイナスのスワップポイントが発生します。

すなわち保有し続けるかぎり差額金利を支払い続けることになります。

 

FXのデメリット②:ロスカットが起きたら資産を喪失する

FX取引が外貨預金と異なる点で大きな特徴は「ロスカット」と呼ばれる資金保全のために行われる強制決済システムです。

【図解】

FX取引はレバレッジをかけてより大きな金額で取引を行うことができます。そのためロスカット・ルールがなければ、保有する資金を越して損失を生んでしまう可能性があります。

そのため、資産を守る安全装置としてロスカット・ルールが取扱業者ごとに敷かれています。

このロスカット・ルールは証拠金維持率をもとに行われます。これが取扱業者の定める一定のラインを越して証拠金が減ってしまうと、強制的に決済が行われてしまいます。

もちろん損失が大きくなりすぎて強制決済されるわけですから、当初預けていた証拠金よりも少ない金額が口座に残り、資産を喪失していることになります。

これを避けるためにも、取引しようとする金額に必要ぎりぎりな証拠金を預けるのではなく、ある程度余裕を持った取引を行うことが推奨されます。

 

外貨預金のメリット・デメリット

外貨預金のメリットは積み重ね

対する外貨預金についてメリットとデメリットをまとめていきます。

ご自身の投資の指針として、安全性を高くしてリスクを回避しながら資産運用をしていきたいという方におすすめです。

現在注目されている投資商品のひとつであり、初心者でも始めやすい商品なので、FX取引と比較しながらどちらがご自身に合った投資なのか整理していくとより良い資産運用に繋がっていきます。

 

外貨預金のメリット①:金利の高さは外貨預金の魅力のひとつ

外貨預金商品の最大のメリットとも言えるのが受取利息の高さにあります。

日本は世界的にも金利が低い国として知られており、外貨預金が扱われる他の国の通貨と比較すると、ほとんどの通貨が日本よりも高い金利を設定しています。

為替変動によるリスクはあるものの、長期的に見れば貨幣価値は主要通貨ほど安定的であり、値動きは戻っていきます。

日本円でただただ貯蓄しているだけの資金があるならば、一時的でも外貨に換えておき、利息収入で増やしていくという選択肢も持っておくと良いのではないでしょうか。

 

外貨預金のメリット②:初心者でも始めやすくリスクを抑えた資産運用できる

外貨預金はリスクを抑えた初心者向き

FXと比較しても外貨預金のほうが投資初心者でも始めやすい金融商品と言えます。

為替変動によるリスクにより元本を割る可能性はあるのですが、FXのようにロスカットによる強制決済がないので、レートが戻るまで外貨普通預金に置いておけば問題はありません。

むしろレートが低くなったタイミングでさらに外貨預金を積み立てていけば、レートが戻ったタイミングで損失をカバーすることができます。

その点、リスクを回避しながら資産運用をしていきたいまたは金融知識がまだそこまでないという初心者でも安心して取り組める金融商品と言えます。

 

外貨預金のデメリット①:手数料が高く、利益確定がFXより遅い

一方で外貨預金のデメリットとして挙げられるのが、取引手数料の高さと流動性の低さです。

外貨預金を取り扱っているのは銀行であり、実際に両替を行っていることからその業務に関わる手数料はFXのような証拠金取引と比べても手数料は高くなる傾向にあります。

そして外貨預金の場合、他国の通貨から日本円に戻したときに始めて利益の確定が起き、利息を収入として受け取ることができます。

その点、FX取引と比べても利益として受け取るタイミングが遅くなるというデメリットがあります。

 

外貨預金のデメリット②:FXの「買い」にあたる取引のみ

FXか外貨預金か迷ってい

もうひとつのデメリットとして、FX取引における買い注文しかできないという点です。

外貨預金は実際に日本円を外貨に換えて、日本円の預金のように預け入れるため、日本円から外貨への両替が行われています。

すなわち日本円は払って、外貨を買うという取引を行っているので、いわゆる「買い注文」しかできないということになります。

その分、円高に動いているときには利益を獲得できるチャンスは無く、レートが戻ることを待つしかありません。

対策としては、円高に動いているタイミングで追加して外貨預金に預けることで、当初よりも少ないレートの動きで損失を解消することができます。

 

FX・外貨預金両方を知っておくことで、スタイルに合わせた投資やリスクヘッジで投資の幅が広がる

FXと外貨預金を知ることで投資の選択肢が増える

ここまでFX取引と外貨預金の違いについて解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

投資的な要素のあるFX取引と安定的な資産運用の意味合いの強い外貨預金には、それぞれにメリット・デメリットがあります。

ご自身の投資のスタンスによって、使い分けれるような知識を持っておくことは資産を増やしていくという面では大きくプラスに働いていきます。

上手にアクティブとポジティブを組み合わせていくことで、資産を守りながら増やしていくという資産運用の本来の目的に繋がっていきます。

そのためFXや外貨預金以外にも、他の記事を参考にしながら金融商品の知識を蓄えていきましょう。

 



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