FX取引と先物取引ってなんだか似ているけど、どんな違いがあるのでしょうか。
大きく「為替」と「それ以外」という分類をしてしまうのは簡単なのですが、それぞれ共通点と異なる点が明確に存在しています。
そこで今回は「FX取引と先物取引の相違点」に焦点をあて、税金や確定申告についても少し触れていきます。
今回の記事を読むと、「あれ意外と先物取引の方が合ってるかも?」と感じる人もいらっしゃるかもしれません。
ぜひFXと先物の違いを知識として蓄えていただければと思います。
FXと先物取引の共通ポイント
まずはFX取引と先物取引に共通しているポイントを整理していきます。
実際にはまったく異なる金融商品ではあるものの、共通しているメリットがあり、取引のスタイルによっては、資産を形成するための有効な選択肢となりえます。
①証拠金取引である
まずは証拠金と呼ばれる担保を預けて、取引を行うという点で2つは共通しています。
すなわち両方とも取引金額以上の大きな金額で取引を行うレバレッジをかけることができるのです。
このことで、同じ金額の他の投資よりも短期間で大きな利益を獲得できる可能性が出てきますが、一方でリスクも同様に大きな取引であると言えます。
②注文を買い・売りの両方からスタートできる
値上がりだけではなく、値下がりのタイミングでも利益を獲得できるチャンスがあるのがFX取引と先物取引の共通点でもあります。
したがって買い注文だけではなく、売り注文から入り買い決済という取引を行うことができます。
③昼夜を問わずに取引できる
FX取引についてはほぼ24時間取引を行うことができます。そのため学生や本業のある方が、夜間などの時間を使って投資を行えるとして広まっていきました。
一方先物取引については、中断時間はあるものの昼夜問わずに取引を行うことができます。
また取り扱う商品によっても取引時間が限定されており、基本的には8:45~15:15までの昼のセッションと、16:30~翌5:30までのナイトセッションに分けられています。
FXと先物取引で大きく異なっているポイント
FX取引と先物取引の共通点を見てきましたが、実際にはどのような点が異なる金融商品なのでしょうか。
FX取引と先物取引の違いについて紹介していきます。
①取引する商品の違い
FXは為替に関する取引ですので、各国の通貨を取引の対象としています。
一方で先物取引で取り扱う商品は幅広く、日経225を始めとする株価指数先物取引や金やコメなどを扱う商品先物取引など多岐に渡っています。
先物取引の方が種類が多く大変そうに見えますが、取引に活用するデータの面でいうと、先物取引において使用されるデータは限定的で、FXのほうがデータ分析は大変と言われています。
これは為替は、紙幣を刷るなど供給量の増減を行うことで値が動くのに対して、商品の生産量を調整するのは為替よりはるかに大変なため。
より実際の需要と供給を数値に表しているので、データ分析面では先物取引のほうがやりやすいという方も多くいらっしゃいます。
②取引に期限が存在している先物取引
FX取引は一度ポジションを持てば、持ち続けられるのですが、先物取引には限月と呼ばれる取引期限が設けられています。
【図解】
この期日の前営業日までが取引可能で、それまでに決済できなければ強制決済が行われてしまいます。
③取引所集約型か相対取引か
先物取引については、全ての取引を取引所に集約させて行っています。そのため、別の取扱会社でも値動きは同じになります。
一方でFX取引は、取扱会社によってスプレッドの差があったり、少々異なる値動きをしていたりと、小さいながらもばらつきがあります。
④レバレッジの倍率の差
FX取引も先物取引もレバレッジをかけて取引を行うことが出来るのですが、そのレバレッジ倍率にも差があります。
FX取引については、定めにより最大25倍までのレバレッジしか掛けることができません。
一方で先物取引については、FX取引以上のレバレッジをかけることができ、金の先物取引では約70倍ものレバレッジをかけることができます。
また、先物取引の場合は、「SPAN®」を元に証拠金が計算されるため、毎月のように必要証拠金の金額が変動します。そのためレバレッジも市場価格や計算結果によって変動します。
通貨にも先物取引が存在している
実は通貨にも先物取引があり、FX市場でも通貨先物市場の動向が注目されています。
簡単にではありますが通貨先物市場についても解説していきます。
通貨の先物取引とは?
文字通り通貨を商品として、将来の特定日を決済日とした取引が行われています。
最も代表的な市場として「シカゴ・マーカンスタイル取引所」通称CMEがよく挙げられます。
FXにも影響をしている通貨先物取引
なぜFX市場が通貨先物市場の動向に注目しているかと言うと、通貨先物市場のポジションとFX市場のトレンドに相関性が見られるといわれるためです。
先程のCMEでは毎週末に、火曜日営業終了時点の大口投機筋のポジションが公開されており、トレンド転換点などのヒントになっており注目されているのです。
FX取引や先物取引の税金ってどうするの?
ここからはFX取引や先物取引で利益や損失を出したときに、どのくらい税金がかかるのか。また関係する確定申告について解説していきます。
税金や確定申告方法はFXも先物も同じ
FX取引も国内の先物取引も「先物取引に係る雑所得等」という所得に該当します。
この「先物取引に係る雑所得等」は他の事業所得や給与所得とは別に課税される申告分離課税にあたり、一律20.315%の税金が課せられます。
FXと先物は損益通算OK
FX取引も国内先物取引も同じ「先物取引に係る雑所得等」に該当するので、お互いの利益や損失を合算する損益通算を使うことができます。
例えばFXで100万円の利益を出し、先物取引で50万円の損失を出した場合には、合算して50万円に対して課税が行われます。
そして引ききれない損失が出ている場合には翌年以降3年間まで損失を繰り越すことができます。
FXで50万円の損失を出し確定申告を行い、翌年先物取引で100万円の利益が出た場合には、昨年の損失50万円を今年の利益100万円と合算させることができます。
FXと先物取引は似ている、スタイル次第で選択肢に?
ここまでFX取引と先物取引について解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
大きく異なる金融商品ではあるものの、確定申告上は同じグルーピングがされていることから、興味を持っているという方も少なくないと思います。
今ではFX市場が大きくなっていますが、元々は先物取引の方が大きな市場を持っており、FX市場の拡大は先物取引が牽引していたと言っても過言ではありません。
近年では先物取引も少額取引の商品を揃えてきており、以前と比べても比較的少ない証拠金で参入することが出来るようになっています。
お互いに親和性のある取引ですので、初心者のうちはまずFXでしっかりと勉強して実績を積み、先物取引にも参入していくのも選択肢が広がって良いのではないかと思います。
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