FXのOCO注文とは？勝率があがる使い方と押さえておくべき注意点

「OCO注文って何？」「どんなときにOCO注文をするの？」そのような疑問を持っていませんか？

OCO注文は、基本となる注文「指値注文」と「逆指値注文」を応用させたものですので、理解しがたという方も多いかと思います。

ここでは、OCO注文について分かりやすく解説します。本ページを読めば、上手くOCO注文を活用できるようになるので、勝率がアップすること間違いなし！

本ページで分かること

• OCO注文とは何か
• OCO注文のメリット・デメリット
• OCO注文を活用する方法

OCO注文を制することができれば、損失のリスクを回避し、利益を守ることが可能です。

FXのOCO注文とは？

FXは注文をしなければ何もはじまりません。「注文」と一口に言っても指値注文・逆指値注文・成行注文の3つに分けられています。

この基本的な3パターンの注文方法から更に応用すると「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」といった注文方法が出てくるのです。

FXのOCO注文とは、「利益確定」と「損切り」2つの注文を同時に出して、一方が約定したら片一方はキャンセルになる注文方法のことです。

「利益確定」と「損切り」は、逆指値注文の一種。利益確定とは、「利食い」と呼ばれることもあり、これから急下降しそうだと予測したときに下落地点を指定して注文予約をする手法です。

「損切り」とは、ここまで下落したら「売る」とあらかじめ許容範囲内の価格を指定しておく手法になります。

「利益確定」と「損切り」を両方同時に注文することで、相場が急下降しても許容範囲内で留めるられるのです。大きな損失を回避できるうえに、ある程度の利益の確保をできる点も嬉しいポイント。

OCO注文と一緒に覚えたいIFD注文・IFO注文

先述した通り、FXの基本的な注文方法には「指値注文」「逆指値注文」「成行注文」の3パターンがあります。

3つの注文方法を応用させると「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」といった注文方法を使用することができるのです。OCO注文と一緒に押さえれば理解しやすくなるはずですので、チェックしておきましょう。

IFD（イフダン）注文

「IFD注文」とは、売りと買いの注文を同時に出すことができる注文方法です。たとえば、1ドル99円になったら買い、1ドル110円になったら買うといった注文を出せます。

指値注文と逆指値注文を同時に出せるので、

• 利益を出す
• 大きな損失を回避する

上記の両方が叶います。

IFO（イフダンオーシーオー）注文

「IFO注文」とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。指値注文と同時に逆指値注文である「利益確定」と「損切り」の注文を一度の入れることができます。

現時点で相場がどのように動くのか全く予想ができないときに、IFO注文が役立ちます。IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法ですので、IFD注文とOCO注文をそれぞれ使い慣れてから使用するといいでしょう。

OCO注文のメリット・デメリット

OCO注文の最大のメリットは、「利益確定」と「損切り」を同時に行うことができる点です。相場が上昇するのか下降するのかを判断できないときに、両方を同時に出せるため、どっちに転んでも大きな損失を避けることができます。

自由度の高い注文方法が魅力的ですが、目を離しているうちに上昇トレンドに乗りそびれるケースも。予約注文していた地点に到達すると、上昇トレンドに乗っているにも関わらず勝手に決済されてしまうのです。

大きな利益が出そうな場面であっても自分であらかじめ注文していた地点になれば、自動的に決済されてしまうことが唯一の欠点。

OCO注文をしたあとに、上昇しそうな場合はすぐに注文をキャンセルしたり、変更したりして上昇トレンドに乗って大きな利益を狙いましょう。

OCO注文の方法・使い方

ここでは、「OCO注文の発注方法が分からない」という方に向けて、OCO注文の方法をご紹介します。

OCO注文の発注方法は、FX会社によって異なりますが、大まかな流れはどこを選んでも一緒ですので参考にしてみてくださいね。

1. レート一覧で希望の取引の通貨ペアを選択します。
2. 新規注文画面が開くので「指値注文」「逆指値注文」のどちらかをタップ。
3. 売買区分と数量を選択しましょう。
4. 有効期限を指定します。
5. 指値注文と逆指値注文のそれぞれ希望するレートを指定してください。
6. 注文確定をタップします。
7. 注文内容を確認してOkであれば「実行」をタップ。
8. 注文履歴をタップして正式に注文ができているのかを確認しましょう。

表示されているチャートによって、OCO注文のタイミングが異なるので自分なりのコツを掴めるように経験を積み重ねてくださいね。

OCO注文を取り消す方法

発注したOCO注文を取り消したい状況の方もいらっしゃるかと思います。

たとえば、OCO注文で1ドル110円になったら「売る」といった注文をしたものの、上昇トレンドに乗って110円以上価格が上がりそうな場合は110円でストップして欲しくないですよね。

約定前であれば注文を取り消すことができるので、以下の手順を参考にキャンセルの申込を済ませましょう。

1. 注文履歴を開きます。
2. 変更・取消のボタンをタップしてください。
3. 「取消確定」のボタンをタップ。
4. 注文一覧画面から削除されたら取消確定となります。

注文履歴を開いてたったの4ステップで注文を取り消すことができるので、落ち着いてキャンセルをしましょう。

押さえておくべき！OCO注文の注意点

OCO注文はいいとこどりなイメージがあるかと思いますが、気を付けるべきポイントが2つあります。

どの水準に置くか見極めなければ約定しない

OCO注文は、相場の動きを予測して価格を指定します。目の前で相場の動きに合わせて価格を決めるわけではないので、予想が大きく外れてしまうことも。

その際に、自分が指定した価格が現時点のレートよりも離れていると、なかなか約定しません。「指定を出したけど約定されない…。」と悩んでいる方は、一度、設定価格を見直してましょう。

スリッページする可能性がある

為替相場は、今この瞬間も変動しています。ですので、指定したり注文を確定したりする際にも変動しており、指定したレートと実際に約定するレートの間に差が生じることも。

このように指定したレートがズレてしまうことを「スリッページ」と言います。スリッページにならないように、変動が大きい相場は、スリッページ対策をしておくといいでしょう。

FX会社によっては、対策を施していないケースもありますが、ほとんどのFX会社でスリッページの限度幅をあらかじめ設定できるようになっています。

OCO注文の勝率をあげるコツ

OCO注文を使用する前に、以下の売買を100%押さえておくといいでしょう。それぞれどのような特徴を持ち、メリット・デメリットがあるのかを把握してくださいね。

指値売り・逆指値売りを同時に行う

OCO注文の中でももっとも使われる手法です。たとえば、1ドル100円のときに為替レートが110円になったら「指値注文の売り」90円になったら「逆指値注文の売り」を仕込みます。

そして予想した通りに相場が上がった場合は、10円の利益があがり、反対に相場が下降したとしても10円の損失で留めることができるのです。

なお、どちらか片一方の約定があれば、もう片方の注文は自動的にキャンセルとなります。

指値買い・逆指値売りを同時に行う

指値買いと逆指値売りを同時に行うタイミングは、100円～110円のレンジで波打っている状態が多いです。

100円で新規注文をして、110円になったタイミングで「指値売り（利益確定）」、105円のタイミングで逆指値売り（損切り）」を出しておきます。

繰り返し同様の流れで波打っているレートでは、OCO注文を二段階で出すことによって、二度利益を狙えるのです。

逆指値売り・逆指値買いを同時に行う

逆指値注文の売りと逆指値注文の買いは、100円～110円の間で相場が行ったり来たりを繰り返しており、そろそろ急上昇しそうだと予想されるときに利用します。

110円で逆指値注文の買いをセットすると、急上昇した際に乗り遅れず新規注文が完了するのです。一方、100円で逆指値注文の売りをセットしておけば、下降した際に新規で売ることができるので損失はありません。

OCO注文を活用して利益をあげよう

OCO注文は、指値注文と逆指値注文を組み合わせた注文方法のことを指します。同時に注文を出せるので、大きな損失を回避し、利益を確保することができる注文方法です。

指値・逆指値注文をまだ一度もしたことがない方にとって、イメージが湧かないかもしれませんが慣れれば簡単です。OCO注文を100%理解して使いこなせるようになれば、確実に勝率もあがるのでぜひマスターしてくださいね。