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FXの損益計算ってどうやるの?考え方や計算式を分かりやすく解説!

FX取引をする上で、利益やコスト、損失を把握するには損益計算が必要です。
何となく面倒で遠ざけたい気持ちも分かりますが、一度覚えてしまえば計算は簡単にできてしまいます。
今回はFXの損益計算の方法を分かりやすく解説していきますので、是非最後まで見ていってくださいね。

FXの損益計算方法

日本と他国通貨ペアを対象とした損益計算方法を解説した後に、日本以外の通貨ペアでトレードした場合の損益計算方法を解説していきます。

一般的な損益計算方法

一般的な計算方法は以下の通りです。
売却時の通貨価格×ロット×レバレッジ-購入時の通貨価格×ロット×レバレッジ=損益
言葉だけじゃ分かりにくいので、実際に数字を入れて計算してみましょう。
(例:100円で1万通貨をレバレッジ10倍で購入して101円で売却した場合)
101円×1万通貨×10倍-100円×1万通貨×10倍=10万円

ただ、これだと少し長いので、以下のように覚えると簡単です。
値幅×ロット×レバレッジ=損益
したがって先ほどの式は
(101-100)×1万通貨×10倍=10万円
で求めることができます。

ロットとは

ロット(Lot)とは、取引単位のことで、現在は多くのFX会社で1ロット=1,000通貨、または1万通貨という風に定められています
1ロット=1,000ドルという条件下で、1ドル120円の時に米ドル/円を1ロット分トレードする場合、日本円で12万円の取引をすることになります。

スワップポイントを考慮した損益計算方法

トルコリラやメキシコペソなど、高金利通貨のスワップポイント狙いで稼がれている方も多くいらっしゃいます。
その場合、スワップポイントを考慮した計算をしなければいけません。
計算式は以下の通りです。
値幅×ロット×レバレッジ+スワップポイント(得た日数分)=損益
そしてスワップポイントの計算式は以下の通りです。
為替レート×取引サイズ×金利差=1年間のスワップポイント
1年間のスワップポイント÷365日=1日当たりのスワップポイント
具体例として、トルコリラ円による売買をしたときの損益がどうなるかを見ていきましょう。

[条件]
金利差:10%
買値:1トルコリラ=10円
売値:1トルコリラ=15円
取引数量:1万通貨
保有期間:1年
まずスワップポイントは
10×10,000×10%=10,000
となるので、全体の損益としては以下の通りになります
(15-10)×10,000+10,000=20,000

スワップポイントとは

スワップポイント(金利差調整分)とは、2カ国間の金利差のことです。
日本は長年低金利政策を取られているので、メキシコペソなどのような高金利通貨を買うと、その金利差を得ることができます。

日本円が絡まない通貨ペアの損益計算方法

今まで、日本円と他国通貨のペアを対象とした損益計算方法を紹介してきましたが、続いて日本円が絡まない通貨ペアの損益計算方法について解説していきます。
日本円が絡まない場合、円に換算して計算する必要があるのですが、慣れていないと少し難しく感じるかもしれません。
そこで、具体例としてユーロドルの損益計算を見ていきましょう。

例:ユーロドルの損益計算

買値:1ユーロ=1ドル
売値:1ユーロ= 2ドル
米ドルレート:1ドル=100円
取引数量:1万通貨
計算式としては、
値幅×ロット×米ドルレート=損益
となるので、実際に数字を入れて計算すると以下のようになります。
(2ドル-1ドル)×10,000×100=1,000,000円

損益計算で意識すべき各コスト

損益計算の際に、つい忘れてしまうのがコストの存在です。
コストを計算に盛り込まなくては正確な利益を把握することができないため、忘れないようにしましょう。
ここでは、各コストについてまとめたものを見ていきましょう。

証拠金

FXを行う上で、証拠金は必ず必要になるコストで、FX口座に入金しておかなければいけない担保のようなものです。

税金

日本の税制上、FXで得た利益に対して、税金が課せられるようになっています。
税率は20.315%で、その内訳は「所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%」です。
復興特別所得税は東日本大震災の復興財源として一時的に作られた項目で、2013年1月1日〜2037年12月31日まで徴収されます。
また、企業に勤めていて給与所得がある場合、年間でFXの利益が20万円を超えた場合、確定申告が必要になるので、注意が必要です。
さらに詳しく確定申告について知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

スプレッド

スプレッドとは、通貨の売値と買値の差のことで、FX会社の運営資金となっているものです。
各社、設定しているスプレッドは違うため、利益を最大限に得たい場合は、スプレッドが狭いFX会社を選ぶといいでしょう。
ただ、FX会社はトレーダーがトレードしやすい環境作りに多大なコストをかけているため、スプレッドが狭いからと言って信用性やサポート力に欠けるFX会社を選んでしまうと本末転倒だったりします。
そのため、今利用しているFX会社で満足しているなら、少々スプレッドが広くても無理に変更する必要はないでしょう。

簡単に損益計算をするなら

ここまで損益計算について解説してきましたが、自分で計算するのは面倒に感じますよね。
そういった方におすすめなのが、各種ツールを利用する方法です。

Excelで作成

PCをお持ちの方であれば、Excel、またはスプレッドシートを利用して損益計算をしていきましょう。
損益計算に複雑な計算式はないので、簡単な関数のみで作成することが可能です。
また、全部オリジナルで作らなくても、インターネット上で「FX 損益計算表」と調べれば無料のテンプレートが手に入りますので、そちらを利用してみるのもいいでしょう。

専用ツールで作成

利用するFX会社によっては、その会社専用の損益計算ツールを用意している場合があります。
また、損益計算シミュレーションを利用すれば、注文をする前に潜在的な利益やリスクを把握するのにも役に立ちます。

まとめ

今回はFXの損益計算について解説してきました。
計算式の仕組みさえ覚えてしまえば、後はツールにお任せして、楽に損益計算していくことをおすすめします。
また、損益計算に慣れたら、利益を最大限にするため、取引前のシミュレーションができるようになるといいですね。



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