FXに関わらず、投資の世界において、損切りは確実に身につけておかねばならない必須スキルです。
適切な損切りを身につけることが出来れば、FXで勝ち組となれるといっても過言ではありません。
まずは、損切りの基礎をおさえて脱FX初心者を目指しましょう。
FXにおける損切りとは?
損切りとは、損失がある状態のポジションを、それ以上損失が拡大しないように決済を行い、損失額を確定させることです。
例えば100円/ドルでドルを購入し、95円/ドルに下がってしまった場合、5円/ドルの損失がある状態となります。
①100円/ドル ⇒ 95円/ドル (-5円/ドル)
この後110円/ドルになれば、10円/ドルの利益になりますが、
② 100円/ドル ⇒110円/ドル (+10円/ドル)
逆に90円/ドルになってしまった場合、-10円/ドルの損失となってしまいます。
③ 100円/ドル ⇒90円/ドル (-10円/ドル)
95円/ドルのときに決済すれば、-5円/ドルで済んだ損失が、もとの値段に戻ることを期待して放置した結果、損失がドンドン膨らんでいってしまっては最悪ですよね。(③の状態)
損切りはこういった状況を回避するために、-5円/ドル時点など、傷が浅いうちに損失額を確定させて、気持ちを切り替えて次の戦略に移ることを言います。
損切りが重要な理由
損切りは、損失額を抑えるために重要なテクニックです。
損切りが重要な理由は、2つあります。
- 大きな損失を防ぐ
- 投資資金の確保
損切りを覚えておかなければ、大きな損失をまねきかねません。
損切りがどれほど重要か知っておきましょう。
大きな損失を防ぐ
損切りが重要な理由の一つが「大きな損失を防ぐ」ことです。
初めは小さなマイナスだった損失額が、気がつくとどんどん膨らんでいき、大きな損失になることは、FX初心者がよくやってしまうミスの一つでしょう。
FXは株の現物取引と異なり、ロスカットがあります。
株の現物取引の場合は、大きな損失があったとしても上場廃止されない限りは、決済するまで損失が確定することはありません。
数年後にもとの金額に戻れば結果的に大きな問題にはならないでしょう。
しかし、FXは強制ロスカットというルールがあります。
なんとか証拠金を確保していたにも関わらず、雇用統計などの大きな市況ニュースで一時的に大きく相場が変動し、思いもよらず強制ロスカットされて大きな損失となってしまったという話は珍しいことでありません。
大きな損失を抱えないためにも、これだけは避けた方が良いでしょう。
投資資金の確保
価格の下落幅マイナスが小さいうちは「すぐに価格が戻るだろう」と考えてしまいますが、そのまま損失額が大きくなった場合は、もとに戻るのに時間がかかります。
その期間、投資資金は証拠金として、その通貨に割り当てなければなりません。
投資は「チャンスが来たときにどれだけ仕込めるか」が勝負です。
「今が投資するチャンス!しかし資金がない……」なんてことはよくあります。
必要な「投資資金を確保する」という観点からも損切りは非常に重要なのです。
損切りのタイミング
それではどういうときに損切りをすればよいのか、5つのタイミングを紹介します。
- サポートラインの少し下
- レジスタンスラインの少し上
- ネックラインの少し下・上
- 直近安値の少し下
- 直近高値の少し上
損切りのタイミングがわからない方は、以下のタイミングを参考にしてください。
サポートラインの少し下
1つ目はサポートライン(下値支持線)を割った場合です。
下値を支えるトレンドラインを割ったということは、更に下方向へ大きく動く可能性があることを示しています。
レジスタンスラインの少し上
2つ目はレジスタンスライン(上値抵抗線)を抜けた場合。
レジスタンスラインはサポートラインの逆で上値のトレンドラインです。
価格が上昇したらする場合に損失が拡大するポジションを持っている取引を行っている場合、このレジスタンスラインを上に抜けたら場合、注意しましょう。
基本的にはサポートラインと動きが逆なだけで同様の発想ですね。
ネックラインの少し下・上
3つ目はネックラインの変化ポイントです。
価格の推移が「M」や「W」の形を描くダブルトップやダブルボトムのブレイクポイントを突破した場合、トレンドの変化となります。
こちらも重要な見極めポイントですのでおさえておきましょう。
直近安値の少し下
4つ目は直近の安値を割った場合です。
直近の安値はしばしばサポートラインとして機能しますので、ここを割った場合は、更に大きく下がる可能性ありますので注意しましょう。
直近高値の少し上
5つ目は直近の高値を上に抜けた場合です。
直近の高値はレジスタンスラインとして機能しますので、ここを抜けた場合は上昇トレンドになることがあります。
ショートでポジションを持っている場合は要注意です。
FXの損切りで覚えておきたい注文方法
チャート画面の前に常にいて、強い意志をもっていれば、損切りのタイミングでリアルタイムに損切りすることが可能です。
しかし、現実的には難しいでしょう。
そこで、あらかじめ指定したポイントで自動で取引してくれる仕組みがFXにはあります。
こういった仕組みをうまく利用していきましょう。
ストップ注文(逆指値)
まずはストップ注文(逆指値)。
ある価格以上に損失が出たら決済するという仕組みです。
こちらは比較的単純でわかりやすいでしょう。
利益確定するときは指値、その逆が逆指値と覚えておけば問題ありません。
OCO注文
続いてOCO(One Cancels the Other)注文です。
OCO注文は、指値と逆指値の両方の注文を同時に出す方法で、片方どちらかの注文が成立した場合には、もう片方の注文がキャンセルされます。
IfDone-OCO
他注文方法と比べて高度な方法が、IfDone-OCOと呼ばれる方法です。
もし、ある価格で新規注文が成立した場合(If-Done)にOCO注文が発行されるという仕組みになっています。
決めたルールに厳密に従うようにするためには、IfDone-OCO注文を利用して仕組み化するとブレがなく取引できるようになるでしょう。
損切りタイミングの注意点
適切に損切りできるようになれば、FXで稼げるようになります。
しかし、何も考えずにただ損切りをすればいいというわけではありません。
「損切り貧乏」という言葉があるように、損切りをうまく活用できずに損失が積み上がってしまうというケースもあります。
「損切り貧乏」にならないためにも、損切りの注意点をおさえておきましょう。
損切り幅に合わせてポジションサイズを変更
取引をする際には、ポジションのサイズ(取引量)と損切り幅を意識することが重要です。
自身のとれるリスクは資金量により決まっています。
ポジションサイズが大きければ損切り幅は狭くなりますし、ポジションサイズが小さければ損切り幅を広く持つことができるので、このバランスを相場にあわせて調整しましょう。
初心者のうちはポジションサイズを小さくし、損切り幅を広く設定しておくのがおすすめです。
ポジションを大きく、損切り幅が狭いとすぐ決済されてしまい、損切り貧乏の道へ一直線となってしまいます。
心理に左右されない
損切りをうまくするために一番重要なことは「心理に左右されない」ことです。
どうしても人間は欲が出てしまい、判断が鈍ります。
チャートが期待する方向と逆に動いたとき、「戻るかもしれないからもう少し待ってみよう」という考えになってしまいがちです。
タチが悪いのは心理に左右されたて決断が、たまに成功してしまうことで、その成功体験に甘んじて損失がリカバリー出来ないほど広がることがあるので注意しましょう。
大事なのは、あらかじめ決めたルールに忠実に従うことです。
「10%の損失が出た場合は損切りをする」、「サポートラインを5%割ったら場合は損切りをする」など、決めたルールに従い、機械的に決済をおこなうようにしましょう。
IfDone-OCO注文などを有効活用すると心理に左右されず決済されるのでおすすめです。
FX初心者は損切りを学んでおこう
FXに確実に勝てるルールというものは存在しません。
しかし、FXで利益を上げている人には共有のルールが存在します。
それが「リスクをコントロールできている」こと。
リスクをコントロールするための一つの重要な方法が「損切り」です。
適切な損切りができるようになれば脱FX初心者といって良いでしょう。
FX初心者はぜひ損切りを学んで勝利の道への一歩を踏み出しましょう。
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