【初心者必見】FXと株式はどっちが始めやすい？

代表的な金融商品である「FX取引」と「株式取引」のまずはどちらを始めようか迷っていませんか？

今回の記事では「FXと株式のどちらが投資初心者にとって始めやすいのか」について解説していきます。

私自身の経験値では、まずはFXを始めることをおすすめしたいです。

FX取引と株式取引の違いを比較していき、私がまずはFXを始めるべきと考えている5つのポイントについて解説していきます。

今回の記事を参考にしながら、是非ご自身に合った金融商品はどちらなのか見極めてみてはいかがでしょうか。

FX取引と株式取引はどのような違いがあるのか？

まずはFXと株式ではどのような違いがあるのか、簡単に表にまとめていますので、ご参照ください。

	FX	株式
投資対象	通貨	企業
取引可能時間	平日ほぼ24時間	平日9:00～11:30 12:30～15:00
レバレッジ	最大25倍 ※国内	最大約3.3倍 ※信用取引の場合
取引最低資金	数千円	数万円
変動要因	経済指標や金融政策 ファンダメンタルズ	企業の業績やIR 国内外の業界指標等
インカムゲイン	スワップポイント (毎日発生)	配当金(年1～2回) 株主優待

ここからは、ぞれぞれの比較ポイントについて、もう少し詳しく解説をしていきます。

比較①：投資の対象

FXと株の違いで、まず把握しておきたいのが「何に対して投資」する金融商品なのかです。

FXは世界各国が発行する通貨を投資対象としています。

2国間の通貨の組み合わせで取引を行っていきますが、国内のFX取扱会社で主に扱われているのは20種類前後です。

一方株式は、証券取引所に上場している企業の株式が対象となります。

東京証券取引所をはじめ、新興市場を含めると4000社弱の企業が国内では上場しており、海外の証券取引所も含めると選択肢は数万にものぼります。

このように通貨に投資するFXと企業に投資する株式といった違いがあります。

比較②：取引可能時間

取引ができる時間についても大きな違いがあります。

FXの場合は、平日のほぼ24時間取引ができますが、株式取引の場合は平日の9:00～11:30と12:30～15:00までと取引できる時間が制限されています。

PTS取引や信用取引を組み合わせることで、取引可能時間を増やすことができますが、FXのほうがより長い時間取引を行うことができます。

比較③：レバレッジ

FX取引の魅力のひとつでもあるレバレッジは株式取引と比較するうえで、最も大きな違いのひとつといえます。

FXのレバレッジは、国内取扱会社では最大25倍まで設定することが可能で、海外の取扱会社では数百倍といったレバレッジを掛けることも可能です。

一方で株式については、基本的には現物での取引であり、信用取引の場合のみ約3.3倍までレバレッジを掛けることができます。

比較④：取引最低資金

取引に必要な最低資金の面ではFXのほうが低資金から始めることができます。

選択する通貨やレバレッジによって最低資金は引き上がりますが、FXは数千円あれば取引を始めることができます。

一方で株式取引の場合は、基本的に1単元である100株(一部の企業は異なる)が最低取引価格になり、少なくとも数万円が必要になります。

株式取引の場合、FX同様にミニ株制度を使うことで、単位未満の株数を購入することもできるのですが、値動き以外のメリットを享受しにくく、手数料も若干ですが高い傾向にあります。

比較⑤：値動きの変動要因

金融商品でも投資の対象も変わると、値動きの変動の要因も大きく異なっていきます。

FXの場合は、国が発行する通貨が対象となることから、その国の経済指標や金融政策といった国・地域の経済状態が大きな変動要因になります。

中長期的に市場に反映されていくものから、即時に影響していく指標まで様々な情報をリアルタイムで仕入れていく準備が必要になります。

株式取引の場合は、主な変動要因は企業の業績やIR情報となります。

企業や業界によってはその他の要因で影響を受けることもあり、FX同様にGDPなどの経済指標や業界別で公開されている指標も注視していく必要があります。

比較⑥：値動き以外の収入

金融資産への投資といえば、値上がりによるキャピタルゲインと保有することで得られるインカムゲインが存在し、投資スタンスによっては選択に大きな影響を与えます。

FXでは、「スワップポイント」と呼ばれる2国間の金利差を調整するものがポジションを持っている限り毎日発生します。

日本円は世界的にも金利が低い国として知られており、高金利の国の通貨と組み合わせることで、利息収入のような収入を得ることができます。

一方で、2国間のうち低金利側を保有していたり、高金利側を売り建てで保有しているとスワップポイントを支払う側になりますので、ご留意ください。

株式取引の場合には、年1~2回ほど配当金という形でインカムゲインを受け取ることができますが、赤字決算など業績が落ちている場合には配当が無いというケースもあります。

また株主優待を設けている株式を保有している場合には、一定数保有することで、様々な恩恵を受けることができます。これもまたひとつのインカムゲインと言えます。

投資初心者はなぜFXのほうがおすすめなのか

投資初心者でFX・株それぞれまず障壁になるのは、FXでは「為替変動の予測」、株では「銘柄選び」になります。

そのうえで、投資初心者はFXのほうが始めやすいといった文言はよく目にしますが、私自身もそう考えているひとりです。

それではなぜ投資初心者はFXのほうが良いのか5つのポイントにまとめていきます。

ポイント1.投資の対象を絞りやすい

まずは「投資を始める」という点で、投資する対象を絞りやすいというポイントです。

株式取引では国内上場企業でも4000社弱あり、そのなかから選定していくのは慣れないと大変な作業のひとつでもあります。

その点、FXは国内取扱会社で取り扱っている主要20種類の通貨ペアから選べ、その中でも特に取引量の多い数ペアにまで絞ることができます。

このような点からFXのほうが投資の対象を絞りやすく、投資をはじめやすいと言えます。

ポイント2.資金面でのハードルが低い

FXの特徴のひとつとして、資金的なハードルの低さも始めやすさのひとつです。

FX取扱会社によりますが、数千円から始められるので、ちょっとした余剰資金を投資に回したいと考えている方でも簡単に始めることができます。

ただし、最低取引資金はレバレッジも高く、証拠金としてあまり余裕がない状態での取引になります。

リスクを抑えながら取引していくためには、数万円から10万円ほどの資金を最低でも用意しておくことをおすすめします。

それでも株式取引では1単元購入するのに、数十万するものもありますから資金面でのハードルはFXのほうが低いと言えます。

ポイント3.時間的な制約を受けない

FXは平日のほぼ24時間取引できるので、その点は非常に大きなメリットです。

これから投資を始めようとする方のなかでも、日中はお仕事をされていたりなどで、投資に時間を使える時間が限られているという方も少なくないと思います。

株式取引のように取引時間が限られているよりも、各々空いた時間を活用できるFXのほうが、投資活動を行いやすいです。

特に決まった時間でFXを行っていくのであれば、その時間帯に絞って値動きの特徴を学んでいくほうが、効率的に結果に反映させていくことができます。

ポイント4.市場規模が大きい

FXは世界中で取引が行われているため、取引量も多く、比較的公平性が高い金融商品であるといえます。

通貨の価値はその国の経済状態を示すものでもあるので、急激な動きに対しては国や中央銀行、金融機関もそれに応じて安定させるよう対応をしてきます。

また、国が介入したとしても世界中で行われる取引量からすれば一時的な値動きに過ぎないとも考えられています。

株式取引と比べて、変動幅は少ないものその分中長期的に見れば安定していて、かつ個人取引であることが著しく不利益を被るわけではないというのはメリットのひとつです。

ポイント5.デモトレードで試せる

お金をかけずにデモトレードを使って、取引の練習をできるのは投資初心者にとって大きな魅力のひとつです。

実際にデモトレードを設けているFX取扱会社も多く、そのほとんどが実際にFX取引で使用するツールを用いて行うことができ、本番さながらの環境で学ぶことができます。

自身の資金を使ったほうが学びも多いというのも事実ではあるのですが、FXをはじめ投資では勉強や知識の習得は必要不可欠ですので、このような練習できる場があるというのは大きなメリットです。

FXは初心者でも始めやすく、経験値は株式取引にも活用できる

今回の記事では、FXと株の取引の違いについて自身の経験をもとに解説をしてまいりました。

ここまでお読みいただいた上で、「自分には合ってない」という判断もまたひとつの投資の判断材料です。実際に経営や業界分析に明るい方は株式取引のほうがイメージしやすいかもしれません。

いずれにしても、投資において勉強と知識の習得は必要不可欠であり、勢い任せに取引して、後悔してもお金は帰ってきません。

そしてFXの取引は投資取引の基本的な分析や情報収集といった点も学ぶことができ、株式取引やその他の金融商品にも経験値を活用できることから、投資初心者にとってもメリットがあるのではないでしょうか。

実際にFXから実績を積み上げて、様々な金融商品を取り扱っている方も多くいらっしゃいます。

他の記事も是非参考にしながら、知識の習得を図り、効率的な資産形成に繋げていただけたら幸いです。