FXを始めようとトレード手法を調べていると、「デイトレード」や「スキャルピング」といった単語が出てきて、よくわからないカタカナで諦めてしまう方も多くいます。
FXの取引手法にはいくつかの種類があり、それらをきちんと理解してしまえば、何ら難しいことはなく取引を始められます。
特に、これから紹介するFXのスイングトレードという手法は、初心者に最も適している手法であると言えます。
なぜなら、金融先物取引業協会の2018年の調査では、約半数以上のトレーダがスイングトレードを行なっていると回答したからです。
そんなFXのスイングトレードを始めようとしているあなたに向けて、疑問を解消するべく本記事を執筆していきます。
この記事でわかることは、次の3つです。
- FXのスイングトレードとは何か?他の手法との違いは?
- FXのスイングトレードを行う上でのメリット・デメリット
- FXのスイングトレードで稼ぐための5つのテクニック
それでは、みていきましょう!
FXスイングトレードとは?
まず初めに、FXのスイングトレードとはなんぞやという話です。
他の取引手法には、デイトレードやスキャルピングがありますが、それぞれにはどのような特徴があるのでしょうか。
最初に、スイングトレードの特徴を紹介したのちに、他の手法との違いについてみていきましょう。
FXスイングトレードの基本的な手法
FXのスイングトレードとは、数日から数週間の相場を予想して、利益を出す手法です。
スイングトレードが初心者におすすめの理由としてあげられるのは、中長期間のチャートを見て相場の予想を行うため、トレンドが掴みやすく、ある程度の利益の確保もしやすいからです。
デイトレードやスキャルピングとは異なり、1回の取引で高利益を狙うため、ずっとチャートの確認をする必要がないので、初心者にも取り組みやすいですね。
本業が忙しい副業トレーダーさんなどに向いているスタイルの手法です。
デイトレード・スキャルピングとの違い
それでは、スイングトレード・デイトレード・スキャルピングの違いを見ていきましょう。
下の図を見てください。
トレードスタイル | トレード期間 | 利益幅 |
スイングトレード | 数秒〜数十秒 | 10pips未満 |
デイトレード | 数時間、1日以内 | 10〜100pips |
スキャルピング | 数日〜数週間 | デイトレードより広い |
ここで慣れない「pips」という単位にしかめっ面をした方も多いのではないでしょうか。
pipsとは、為替レートが変動する際の変動幅を表す単位であり、取引ペアによって単位あたりの量が変動します。
例えば、決済通貨を「米ドル/円」で取引をしているとは、1pips=0.001円(1銭)となります。これが、「円/米ドル」にした時は、1pips=0.0001ドル(0.01セント)に変化します。
このように、為替の変動幅を表す用語なので、慣れておくようにしましょう。
さて、トレードスタイルの違いの話に戻ります。表を見てわかる通り、スイングトレードは最もトレード期間が長く、利益幅も広いものとなっています。
要するに、最も少ない取引回数で利益を狙える手法となっているので、毎日チャートを見る時間のない忙しい方に最適の手法でしょう。
FXスイングトレードのメリット
FXのスイングトレードの特徴・他の手法との違いについて説明しました。
次に、初心者に人気のスイングトレードにはどのようなメリットがあるのでしょうか。全部で3つになりますが、それぞれみていきましょう!
①トレード回数が少ないため拘束時間が短い
スイングトレードは中長期のトレンドを見て、相場を予想することで利益を出します。それには期間が、数日間から数週間かかります。
デイトレードやスキャルピングでは、ポジションの保有期間が短いため、こまめにチャートを確認して、瞬間的に勝負をかけていかなければなりません。
ですが、スイングトレードでは、ポジションの保有期間が長く、時間軸を広く捉えて利益を出すことが求められるため、トレード回数が少なくなります。
トレード回数が少ないということは、日毎にチャートを見る回数が減るということなので、FXに関する拘束時間が短いです。
そのため、主婦の家事の合間や会社員の副業に人気のある取引手法になります。
②ポジションの保有期間が多いので利益が大きくなりやすい
次のメリットは、スイングトレードは1トレードあたりの利益が大きくなりやすいという点です。
スイングトレードは、中長期型の取引手法のため、チャートの大きな流れ・トレンドにのっかってトレードを行います。また、ポジションの保有期間が多いため、トレンドに勢いがある時は、一気に利益を得られることもあります。
スキャルピングなどは、数秒ごとに取引を行なっていくので、コツコツと取り組める方には向いています。ですが、そうでない方は、一気に利益を獲得できるスイングトレードに向いていますね。
③スワップポイントが毎日付与される
スイングトレードの3つ目のメリットは、スワップポイントについてです。
そもそも、スワップポイントとは、簡単に言うと、「2国間の金利の差から得られる利益」のことです。
このスワップポイントは、ポジションを保有しているだけで毎日付与されます。
なぜ、このスワップポイントがスイングトレードの取引の時にメリットになるのか説明します。
その理由は、スイングトレードは数週間から長くて1ヶ月もの間ポジションを保有し続けるからです。
ポジションを保有している間は毎日スワップポイントが付与されるため、お得に運用をすることができますね。
FXスイングトレードのデメリット
ここまでで、スイングトレードのメリットについて説明いたしました。
デイトレードなどとは異なり、ポジションの保有期間が多いため、一気に利益を狙える点やチャートに対する拘束時間が短い点がメリットでしたね。
それでは逆に、スイングトレードのデメリットについてもみていきましょう。
①相場が急変して大損失する可能性がある
スイングトレードでは、ポジションの保有期間が多いので一気に利益が出しやすいとメリットの項目で説明しました。
しかし、これは逆に捉えれば、買いポジションを大量に保有しているときに、相場が急落してしまえば、大損失につながります。そのため、他の手法以上に損切注文でのリスク管理が大切になります。
相場が急変する理由としては、災害やテロによる経済的影響が考えられますが、それは予想もできないため、その意味ではストレスを抱えてしまうかもしれません。
②レンジ相場の時に利益が伸びづらい
FXでは、相場が大きく上昇したり下落したりするトレンド以外に、「レンジ相場」と呼ばれる一定の変動幅の中で相場が上がったり下がったりを繰り返す状態があります。
その時に、スイングトレードは中長期的に大きなトレンドが生じて、相場に大きな動きがないと利益を出すことが難しいです。
そのため、レンジ相場であるとスイングトレードでは利益が出しにくくなります。また、レンジ相場が終了する時期を見誤ると、下落を読めなくて大損失を被る場合もあります。気をつけて取引を行うようにしましょう。
③含み損が出た時に耐えられる資金が必要
スイングトレードでは、含み損と呼ばれる未確定の損失が発生した時に、耐えられるだけの資金が必要になります。
耐えられる資金がなければ、含み損によって強制的にロスカット(=ポジションを決済すること)されてしまうことも考えられます。
スイングトレードは一攫千金を狙える手法ではありますが、その裏には大損失をしてしまうリスクが込められているため、手持ちの資金には余裕を持つようにしましょう。
FXスイングトレードで稼ぐための5つのテクニック
ここまでで、スイングトレードのメリット・デメリットについての解説を終えました。
次はお待ちかねのスイングトレードで稼ぐためのテクニックになります。
もちろん、FXには必勝法と言うものはあり得ません。ですが、テクニックを知っているか知っていないかでは将来の利益に大きな差が出る可能性があるので、おさえておきましょう。
利幅より損切り幅が小さくなるようにする
スイングトレードでは、狙える利益も大きいですが、その分の損切り幅も深くなる傾向があります。
ここで損切りの設定の仕方のコツは、想定している利幅よりも損切り幅の方が小さくなるように設定することです。
スイングトレードで狙う利幅は、数日間のトレードでは目安として「50〜100ポイント」くらいにするとよいでしょう。損切りの幅はそれよりも小さくなるように設定しましょう。
高い利益を狙えば狙うほど、損切りの幅も深く設定するようになります。そのため、許容する損失の量も多くなるので、資金に余裕を持たせるようにしましょう。
ストップ注文を駆使する
ストップ注文とは、簡単に言えば「許容できる損失の限界ポイント」です。
相場が上昇するという思惑が外れて、下落してしまったときに、「レートがこれ以下がったら大損失してしまう」と言う時に、あえて自分の不利なレートを指定して決済する方法です。
「損失はここでストップ!」のストップ注文のイメージで覚えておくと良いでしょう。
スイングトレードの利益を出すことばかりに躍起になって、損を最小限に食い止められなくては、勝てる勝負も勝てなくなってしまいます。おさえておきましょう。
常に最小額のポジションを保有しておく
スイングトレードを行う上では、常に最小額のポジションを保有しておくようにしましょう。なぜなら、そうすることで利益を逃すことなくトレードし続けられ、損切りの時のリスクは最小限にとどめられるからです。
上昇トレンドの時は、常に買いポジションが最小になるように考えて取引を行うようにしましょう。
逆に言えば、下降トレンドの時は、常に売りポジションが最小になるように考えてトレードしましょう。
注意点としては、損切りの際は必ず全ポジション決済することです。
相場の流れを見てトレンドを把握する
【図解挿入】
次に、相場の流れを見てトレンドを把握しておくことも大切になります。
その際に、チャートを分析するために適切なローソク足を使い分けることが大切となり「日足」「時間足」「4時間足」「週足」などの様々な種類がありますが、自分の目的にあったローソク足を使うようにしましょう。
また、図にも示したように、相場の流れを見て「上昇トレンドであれば、買い」「下降トレンドであれば、売り」にエントリーするようにしましょう。
トレンド自体は予測することができないため、日頃からニュースで情報収集を欠かさないようにしておきましょう。
時間足を中心に使う
スイングトレードを行う時のローソク足の話を前述しましたが、ローソク足は時間足を使うようにしましょう。
おすすめの時間足は、「1時間足」「4時間足」「日足」です。これらは別名で上位足とも呼ばれています。
特に、FXを始めたての方は4時間足を用いるようにしましょう。
FX専業トレーダーの方も4時間足を使っている方が多いほどメジャーな時間足なので、チャートのトレンドが把握しやすいです。
スイングトレードの取引は細心の注意を払って!
本記事では、スイングトレードについての説明を行いました。
買った時の利益は最も大きくなるスイングトレードですが、損をする時は非常に多額の損益が出るため、リスクが大きい取引手法です。
しかし、時間をかけてチャートの分析をすることができるため、FX入門にはぴったしの手法となっています。
まず、スイングトレードの取引を始めようと考えている方は、主要なチャートの分析手法をおさえておくようにしましょうね。
それでは、スイングトレードで高利益を狙いましょう!
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