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FXのボラティリティとは?ボラの高い通貨ペアや状況別の手法を解説!

よく「ボラ」と省略されて呼ばたり、「ボラが高い・低い」などの表現で使われることの多いボラティリティですが、FXを始めたばかりの方によってはどういう意味かピンと来ませんよね。
しかし、トレードする際、通貨ペアのボラティリティがどうなっているかは、利益や損失に関わってくることなので、理解しておく必要があります。
それでは早速、ボラティリティについて見ていきましょう。

FXのボラティリティとは

まずはボラティリティの基本的な内容について見ていきましょう。

ボラティリティとは通貨ペアの値動きの大きさ

ボラティリティとは、米ドル/円、ポンド/円など、通貨ペアの値動きの幅のことです。
図のように、価格の変動幅が上下に大きければボラティリティが高い、逆に小さければボラティリティが低いと言われます。
重要になってくるのは、このボラティリティが高いか低いかで、トレードの最適な手法が変わってくるということです。

ボラティリティが高い為替相場の特徴・手法

ボラティリティの高い相場では、以下のような特徴が見られます。
・上昇or下降のどちらかに進み続けるトレンド相場
・ある通貨が極端に買われている、もしくは売られている
・トレンド方向のポジションを買うと大きな利益を得られる
こういったボラティリティが高い相場では、
1.トレードで負けた場合の損失が大きくなるためリスクを抑えながらトレードを行うこと
2.急な価格変動に巻き込まれないために流動性が充分にあるかの確認を行うこと
がトレードを行う上でのポイントになります。

ボラティリティが低い為替相場の特徴・手法

ボラティリティの低い相場では、以下のような特徴が見られます。
・価格の変動があまりないレンジ相場
・通貨ペアのどちらもが同じくらいの価値である
・短期の逆張りでコツコツ利益を得るのが王道の手法
こういったボラティリティが低い相場では
1.価格変動が小さいために、通常よりもレバレッジの高いトレードをして利益を得ること
2.ポジションの持ち越しによるスワップポイント狙いで、金利が高い通貨を買うこと
がトレードを行う上でポイントになってきます。

相場の流動性との関係

先ほど、ボラティリティが高い相場では、充分な流動性があるかの確認を行うことがポイントと述べましたが、そもそも流動性とは何かについてご紹介していきます。
流動性とは、素早く決済を行えるかどうかという意味で、活発に売買されていると流動性が高く、取引が少ないと流動性は低いという状況です。
流動性が高ければ何の問題もないですが、低ければ、買いたいのに買えない、売りたいのに売れない、または希望した価格で約定できないなどの「流動性リスク」が生まれます。
ボラティリティとも密接に関係しており、流動性が低いとボラティリティが高くなり、低ければボラティリティが高くなるという傾向があります。
具体的には、マイナーな通貨ペアではその通貨を売買する人が少ないので、流動性は低いですが、一つ一つの取引が大きな影響力を持つので、価格が不安定で、ボラティリティも大きくなりがちです。
ハイリスクハイリターンを狙ってマイナーな通貨ペアを狙ってトレードするのも一つの手ではありますが、流動性が低いために利益が出ても約定ができなかったら本末転倒になってしまいます。

ボラティリティが高くなりやすい2つの時間帯

高いボラティリティの状況下はトレーダーにとって、利益を多く取れる絶好のチャンス
そこで知っておいて欲しいのが、ボラティリティが高くなる以下の時間帯です。

ロンドン時間

ロンドンにおいて、日本時間では夏時間は約16時〜21時、冬時間は約17時〜22時の間でボラティリティが高くなることを覚えておきましょう。
というのも、ロンドンでは毎営業日の現地時間16時(夏は17時)、日本時間の午前1時(サマータイム期間中は午前0時)に、ロンドンフィキシングという金のスポット価格を決定するイベントがあり、ここで決められた金の価格が世界の金の価格指標となります。
そして金はドル建てで取引されているため、ロンドンフィキシングでの金の価格の決定は、為替市場において基本通貨であるドルに大きな影響を及ぼします。
そのため、金価格の変動が、そのまま為替市場にも影響を与え、FXトレーダーとしても、このロンドンフィキシングの時間帯は意識しておく必要があるのです。

ニューヨーク時間

ニューヨークにおいて、日本時間約21時〜24時の間でボラティリティが高くなることを覚えておきましょう。
ロンドン時間で発表された経済指標の結果によって相場が動くと、ニューヨーク時間の相場にも影響を及ぼします。
また、ニューヨークでは毎月第一金曜日の現地時間午前8時30分(サマータイム期間の場合日本時間21時30分、サマータイム期間以外は日本時間22時30分)に米国労働省から発表される「米雇用統計」も為替相場に大きな影響を与えます。
米雇用統計とは、米国経済の中で最重要視されている経済指標のことで、指標が良いと円安方向に、悪いと円高方向に価格が動く傾向にあるので、併せて覚えておいてくださいね。

ボラティリティの2つの調べ方

ボラティリティ調べ方

実際にFXを行う上では自分でボラティリティを調べて戦略を練る必要があります。
それではどういった調べ方があるのかを見ていきましょう。

FX会社のボラティリティ表を活用しよう

各FXが提供しているボラティリティ表で簡単にボラティリティの確認を行えます。
多くの会社で無料で提供されているので是非活用してみてくださいね。

インジケーターを活用しよう

インジケーターとは、売買の目安をチャート上に表示させるツールのことで、これによりボラティリティが高いか低いかを視覚的に認識することができます。

押さえておきたい4つのインジケーター

押さえておきたい4つのインジケーター

ボラティリティを調査するのに使えるインジケーターはいくつもありますが、今回はその中でも最初に絶対押さえておきたい4つのインジケーターを紹介していきます。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、アメリカのジョン・ボリンジャーが考案したテクニカル指標のこと。
一定期間の平均価格を線でつないだ移動平均線に標準偏差を盛り込んだグラフで、バンドの幅がボラティリティの大きさを表しています
標準偏差とは、データのばらつき具合を示してくれる指標のこと。
移動平均線からどれだけデータがばらついているかを見ることでボラティリティの大きさを視覚的に見ることができます。

VIX(恐怖指数)

VIX(ボラティリティ・インデックス)とは、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が作り出した指数のことで、米国株式市場の動向を示す「S&P500」を指数化したものです。
VIX上で変動率が高くなると、価格の変動も激しくなり、市場が活発に動いていることが分かります。
一般的にVIXが20を超えると相場が荒れ始めるので、資金の退避先として日本円を買っておくなどの対策を行うといいでしょう。

ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)

ATRは、ボラティリティの強弱を表すシンプルな指標で、グラフが見やすいため、初心者の方でも取っつきやすいです。
ATRが低いとボラティリティは低く、高いとボラティリティは高くなります。

DMI/ADX

DMI(方向性指数)はトレンドの方向を表す指標で、ADX(平均方向性指数)はトレンドの強弱を表す指標です。
DMIとADXを組み合わせることで、トレンドの有無と大きさを測ることができます。

まとめ

まとめ

FXを始めたての時は、24時間常にチャートを眺めて売買タイミングを狙っているなんてこともあるかと思いますが、ボラティリティが高くなるロンドン時間とニューヨーク時間を念頭に入れておけば、ピンポイントでこの時間帯に集中してトレードができるようになります。
また、ロンドン時間とニューヨーク時間が重なる時間帯はFXトレーダーにとっては、ゴールデンタイムのようなものなので、リスクを抑えながら積極的にトレードしていくのがおすすめです。
ボラティリティを上手く活用して、効率よく利益を追い求められるように頑張りましょう。



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