FX初心者の方や、FX勉強中の方が躓いてしまうFX専門用語に「スプレッド」というものがあります。
スプレッドは実質的な取引コストにあたるもので、売買利益にもかかわってくる重要なものです。
今回はまだスプレッドについて詳しく理解していない方のために、分かりやすく解説していこうと思いますので、是非最後まで見ていってくださいね。
スプレッドの基礎知識
まずはスプレッドについての基本知識から見ていきます。
言葉の意味から実際のトレード画面を見たりして、理解を深めていきましょう。
スプレッドとは
スプレッドとは、通貨を売買する際の売値と買値の価格差のことです。
海外旅行に行ったことがある方は何となくのイメージがつきやすいかもしれませんが、空港や銀行の外貨両替ボードで同じ時間帯なのに日本円を米ドルに交換する時は「1米ドル107円43銭」で、米ドルを日本円に交換する時は「1米ドル105円43銭」というように、それぞれで異なる価格レートが表示されていたりしますよね。
なぜこういったことが起こるかというと、「日本円→米ドル」に適用される価格レートと「米ドル→日本円」に適用される価格レートに違いがあるからです。
これと同じようにFXでも売値と買値でスプレッドと呼ばれる価格差が生じます。
実際の画面イメージ
実際、FXトレードするとなると、上のような画面で取引を行うことになります。
画面真ん中に「0.2」とありますが、これがスプレッドの値です。
売値「106.075」と買値「106.077」から見ても分かる通り、0.002円(0.2銭)の差があることが分かりますね。
ちなみに売値(Bid)はその通貨を売りたい時にいくらで売ることができるのかを表しており、買値(Ask)はその通貨を買いたい時にいくらで買うことができるのかを表しています。
この画面では、1ドル/106.075円で売ることができて、1ドル/106.077円で買うことができるということになっています。
スプレッドの単位について
スプレッドには「銭」と「pips」の2種類の単位があります。
- 銭:日本円を含む通貨ペアで用いられる単位
- pips:日本円を含まない通貨ペアで用いられる単位
よって、銭はドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)などの通貨ペアで用いられ、pipsはNZドル/米ドル(NZD/USD)、英ポンド/豪ドル(GBP/AUD)なでで用いられます。
銭とpipsを円換算目安は以下の通りです。
- 1銭=1pips=0.01円
- 10銭=10pips=0.1円
- 100銭=100pips=1円
FX口座ごとにスプレッドは異なる
スプレッドは、FX口座によって設定されている金額が違います。
したがって、FX口座を開設する際は、スプレッドが狭いものを選ぶと、売買コストを下げ、売買利益を得やすくすることができます。
以下に人気のFX口座6社で主要通貨ペアのスプレッドをまとめてみたので、参考にしてみてくださいね。
SBIFXトレードのスプレッド
SBIトレードの各通貨ペアにおけるスプレッドは以下の通り。
米ドル円スプレッド | 0.1銭 |
ユーロ円スプレッド | 0.28銭 |
ポンド円スプレッド | 0.5銭 |
ユーロ米ドルスプレッド | 0.38pips |
ポンド米ドルスプレッド | 0.5pips |
外為どっとコムのスプレッド
外為どっとコムの各通貨ペアにおけるスプレッドは以下の通り。
米ドル円スプレッド | 0.1銭 |
ユーロ円スプレッド | 0.3銭 |
ポンド円スプレッド | 0.6銭 |
ユーロ米ドルスプレッド | 0.3pips |
ポンド米ドルスプレッド | 0.6pips |
ヒロセ通商のスプレッド
ヒロセ通商の各通貨ペアにおけるスプレッドは以下の通り。
米ドル円スプレッド | 0.2銭 |
ユーロ円スプレッド | 0.4銭 |
ポンド円スプレッド | 1.0〜3.6銭 |
ユーロ米ドルスプレッド | 0.3pips |
ポンド米ドルスプレッド | 0.6pips |
みんなのFXのスプレッド
みんなのFXの各通貨ペアにおけるスプレッドは以下の通り。
米ドル円スプレッド | 0.2銭 |
ユーロ円スプレッド | 0.4銭 |
ポンド円スプレッド | 0.8銭 |
ユーロ米ドルスプレッド | 0.3pips |
ポンド米ドルスプレッド | 0.8pips |
セントラル短資FX
米ドル円スプレッド | 0.2銭 |
ユーロ円スプレッド | 0.4銭 |
ポンド円スプレッド | 0.9銭 |
ユーロ米ドルスプレッド | 0.3pips |
ポンド米ドルスプレッド | 0.8pips |
DMM FXのスプレッド
DMM FXの各通貨ペアにおけるスプレッドは以下の通り。
米ドル円スプレッド | 0.2銭 |
ユーロ円スプレッド | 0.5銭 |
ポンド円スプレッド | 1.0銭 |
ユーロ米ドルスプレッド | 0.4pips |
ポンド米ドルスプレッド | 1.0pips |
同じFX口座でもスプレッドが変動することもある
先ほど、口座を開設しているFX会社が異なればスプレッドも異なると紹介しましたが、同じ会社でもスプレッドが変動してしまう場合があります。
というのも、一般に各FX会社はスプレッドを「原則固定」という方式で設定しています。
原則固定とは、特殊な事情が起こった場合を除き、原則として各通貨ペアごとに定めているスプレッドを固定して、レートを提供するというものです。
したがって、特殊な事情が起こってしまうと、スプレッドの変動、すなわちスプレッドが広がってしまうこともあるということです。
スプレッドが広がってしまう理由を具体的に見ると、以下の2パターンに分かれます。
1.為替市場で大幅な変動が生じた場合
1つは国際的に大きな経済ショックなどが起こり、為替市場に大幅な変動が生じた場合です。
例えば、2020年のコロナショックは日本はもちろん、世界的に大きな不況を巻き起こしましたよね。
コロナショックのせいで、金融市場が不安定となり、外国為替市場においても相場が乱高下するなど、スプレッドが拡大しやすくなりました。
このせいで、各社がスプレッドを原則固定で提供するのが難しくなり、ほとんどのFX会社で原則固定のスプレッド提供を一時中止したりしてました。
例として新・楽天銀行FXのお知らせページを載せますが、このように原則固定が中止される場合は公式HPなどで案内が出されます。
2.市場の流動性が下がった場合
また、市場の流動性が下がった時もスプレッドは拡大します。
市場の流動性とは、簡単に言えば為替市場に参加しているトレーダーが多さのことです。
外国為替市場では、NY市場クローズ後、つなわち日本時間の早朝はトレードする人が少ないですよね。
市場参加者が少なければそれだけ取引量も減少するので、「Bid(売値)」と「Ask(買値)」の差も拡大していく、すなわち、スプレッドが拡大しやすくなるのです。
そのため、FX会社のホームページでは注釈で「何時~何時までは固定」と言った文言が書かれていたりします。
スプレッドの狭いFX口座で効率よくトレードしよう
スプレッドについて紹介してきましたが、ご理解いただけたでしょうか。
今回紹介したように、スプレッドはほんの小さいコストですが、塵も積もれば山となるを防ぐためにも、狭いスプレッドを設けているFX口座でトレードしていきたいですよね。
ただし、為替市場での大幅な変動や市場の流動性が下がった場合はスプレッドの原則固定が解除されることもあるので、注意しておきましょう。
まだFX口座を開設していない方は、今回の記事を参考にFX口座を選んでみてもいいでしょう。
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