FXが流行しだした当初はハイレバレッジ、すなわち少ない資金(証拠金)で高額の売買ができるということで話題になりましたが、今では規制が入り、上限が25倍になりました。
今回は、レバレッジの意味はもちろん、規制の背景、またはいつから上限が10倍になるのかなどについてご紹介していきたいと思います。
FXレバレッジ規制について
まず、レバレッジの意味や、規制が始まった背景、また海外でのレバレッジ事情について見ていきましょう。
レバレッジ規制とは
レバレッジとは、資金の数倍~数十倍の金額の取引ができること。
例えば10万円の資金で25倍のレバレッジをかければ、250万円の取引をすることが可能です。
この言葉の由来ですが、レバレッジ(leverage)は、日本語にすると「てこの作用」という意味があり、てこの原理のように少ないお金で大きなお金を動かすことができることから、レバレッジと呼ばれています。
レバレッジ規制とは、このレバレッジでかけれられるパーセンテージを制限することを意味します。
いつからレバレッジ規制が始まったのか
1998年4月、外国為替取引自由化によって、FXが誕生。
そこからインターネットに普及により、個人でもFX取引をすることができるようになったのですが、FX自体の歴史が浅いため、FX普及と同時にルールや制度の改正が頻繁になされていました。
レバレッジもそのルール作りの中の対象。
当時はレバレッジ規制がそもそも存在しておらず、国内FX業者では400倍がレバレッジの標準的な設定だったのですが、2010年に50倍へ規制、そして2011年からは25倍に規制されました。
2017年にレバレッジの上限を25倍から10倍へ引き下げる方向で検討していると金融庁が発表していましたが、その案は見送られ、2020年現在もレバレッジ規制は25倍のままです。
海外のレバレッジ上限は高い
一方で海外のレバレッジは、日本よりもかなり高い状況で、日本人トレーダーにも人気のXMでは最大レバレッジが888倍となっています。
ただ、誰もがその最大レバレッジをかけられる訳ではなく、証拠金残高や経済指標が基準となって、かけられるレバレッジは変わってきます。
日本のように全員一律上限は25倍というより、状況によって変わってくるというイメージです。
なぜレバレッジが規制されるのか
1.投資家を守るため
規制前の国内標準レバレッジは400倍だったので、100万円で4億円の取引が可能となり、資金をあまり用意できないトレーダーや一攫千金を狙いたいトレーダーにとってはかなりの人気でした。
ただ、レバレッジが高いということは、それだけリスクも高いということ。
ハイレバレッジによって、大きな損失を出してしまう投資家を守るためにもレバレッジの規制がかけられるようになりました。
2.業者側のリスク管理のため
ハイレバレッジで取引していたトレーダーが大損失を出し、その損失が証拠金を上回ってしまった場合、FX業者の業財務の健全性に影響が出る恐れがあります。
投資家を守るだけでなく、業者のリスクを考慮するために、レバレッジは規制されました。
3.過当投機を防ぐため
過当投機とは、明らかに行き過ぎた投機のこと。
ハイレバレッジをかければ、特定の人たちが過度な数量の売買を行うことができ、意図的に相場を操作することができるようになってしまう恐れがあるのです。
レバレッジが10倍になるのはいつから?
72017年に話題となったレバレッジ規制が10倍になるという件ですが、現在は見送りの状態で、2020年現在もレバレッジ上限は25倍のままです。
理由としては以下の4つが考えられます。
FX業界が縮小する
FXは誕生してから新規顧客が年々流入してきたことによって、業界が拡大してきました。
にもかかわらず、レバレッジを25倍から10倍にしてしまうと、顧客が仮想通貨や株などに流れ出てしまう可能性があります。
こういった業界の縮小の恐れもあって、上限10倍は見送りになりました。
為替市場の流動性低下
流動性とは、決済をどれだけ素早く行うことができるかという意味で、市場参加者が多くなればなるほど流動性は高くなります。
市場全体の流動性が低いと、その分ボラティリティ(通貨ペアの値動き)は高くなり、トレードで負けた場合の損失が大きくなったり、急な価格変動に巻き込まれてしまう恐れがあります。
海外に投資家が移ってしまう可能性
海外は日本とは違って、レバレッジの上限が高い傾向にあります。
先ほどにも合った通り、海外では最大888倍ものレバレッジをかけることも可能です。
国内FXでレバレッジを25倍にしてトレードするか、海外FXでレバレッジを100倍以上にしてトレードするかだと、後者の方が利益を追い求めたいトレーダーにとっては魅力的ですよね。
そのため、少額の資金しか用意できないFXトレーダーが海外に流れてしまう可能性があるのです。
FX会社トップの猛反対
10倍にストップがかかったのは、セントラル短資FX、GMOクリック証券、SBI証券、といったFX会社のトップが反論をしたためです。
まとめ
今回は、レバレッジの規制についてご紹介してきました。
日本と海外のFX事情を知って、海外でFXをしてみようと興味を持った方も多いかもしれませんね。
ただ、ハイレバレッジをかけると、損失が出た時に一気に強制ロスカットの危険性があるので注意してトレードしてくださいね。
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