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モメンタムとは?テクニカル指標の基本を解説!

モメンタム指標の活用

今回は、テクニカル指標の一つである「モメンタム」について解説していきたいと思います。

モメンタムとは、株式市場や外国為替市場などの金融市場において使用されるテクニカル指標の一つです。モメンタムは「勢い」や「力」という意味を持ち、市場のトレンドの強さや持続性を測るために使用されます。

トレンドの変化や転換点を示すことができ、トレーダーにとって重要な情報源であるモメンタム。

FXを始めたばかりの方や、テクニカル分析についてまだよくわかっていない方にとっては、少し難しい概念かもしれません。この記事でわかりやすく説明していきますので、最後までぜひお読みください。

モメンタムの定義

それではまず、モメンタムの見方とモメンタムの計算方法について見ていきましょう。

  • モメンタムの見方
  • モメンタムの計算方法

モメンタムの見方

モメンタムの見方

モメンタムの値が上にある時は強気相場、下にある時は弱気相場とみることができます。また、モメンタムの角度が急な時は、トレンドの勢いが強いことを示しています。

モメンタムの計算方法

モメンタムは、特定の期間の終値と過去の期間の終値との差です。一般的には、以下のような計算式が使用されます。

モメンタム = 現在の終値 – 過去の期間(n日前)の終値

モメンタムの計算には、期間の指定が必要です。一般的には、14日間や20日間などが使用されますが、トレーダーの好みや取引スタイルによって異なる期間が選ばれることもあります。

モメンタムのメリット

モメンタムのメリット

モメンタムは、特定の期間内の価格の変動の速さや力を示す指標です。モメンタムのメリットは、トレンドの力やトレンドの転換点を特定することができるという点にあります。以下では、モメンタムのメリットについて詳しく説明していきましょう。

  • トレンドの力を確認できる
  • トレンドの転換点を特定できる
  • エントリーポイントの確認が可能
  • 他の指標との組み合わせが可能

トレンドの力を確認できる

モメンタムは価格の変動の速さを示すため、トレンドの力を確認するのに役立ちます。

価格が急速に上昇または下降している場合、モメンタムは急角度になります。これは、強いトレンドが形成されていることを意味し、トレンドに沿って取引を行うチャンスがあるといえるでしょう。

トレンドフォロワーがモメンタム指標を利用する場合、エントリーポイントを見つけるのに役立ちます。

トレンドの転換点を特定できる

価格の変動が少なく、トレンドを形成していない場合やトレンドに勢いがない場合、モメンタムは緩やかになったり横ばいになったりします。このような場合は、市場が逆転する可能性が高いです。

モメンタム指標を使用することで、トレンドの転換点を特定し、トレンドが反転するタイミングを予測することができます。

エントリーポイントの確認が可能

モメンタム指標は、トレンドの力やトレンド転換点を特定するだけでなく、エントリーポイントを確認するのにも役立ちます。

価格が急速に上昇している場合、モメンタムも急激に上昇する(上向きの急角度になる)ことがあります。このような場合、価格がさらに上昇する可能性が高いため、「買い」のエントリーポイントと判断することができるでしょう。

逆に、価格が急速に下降している場合、モメンタムも急激に下降する(下向きの急角度になる)ことがあります。このような場合、価格がさらに下降する可能性が高いため、「売り」のエントリーポイントとして判断することができるでしょう。

他の指標との組み合わせが可能

モメンタム指標は、単独で使用するだけでなく、他のテクニカル指標と組み合わせて使用することができます。

例えば、移動平均線と組み合わせることで、トレンドの方向性やエントリーポイントをより確実にすることができます。また、相対力指数(RSI)などのオシレーターと組み合わせることで、買われすぎ・売られすぎの状態が判断できます。

モメンタムのデメリット

モメンタムのデメリット

次に、モメンタムのデメリットについて見ていきます。トレードの際には、下記ポイントに注意して取引を行ってください。

  • 指標が遅れて示される場合がある
  • 単独で使用するのはおすすめしない
  • だましのシグナルが発生することがある
  • 市場の急激な変化に対応しづらい

指標が遅れて示される場合がある

モメンタムは過去の値動きに基づいて計算される指標のため、反応が遅れることがあります。例えば、価格の上昇が始まった後にモメンタムが上昇する場合などです。このような場合、トレンドの転換点を逃してしまう可能性があるので、注意しましょう。

単独で使用することはおすすめしない

モメンタムは他の指標と組み合わせて使用することが推奨されています。モメンタムだけに依存して取引を行うと、市場の状況や他の要素を考慮しないことになるからです。モメンタム単独で利用することはおすすめしません。

だましのシグナルが発生することがある

モメンタムは高値が続く場合には上昇のシグナルとなり、低い値が続く場合には下降のシグナルとなります。しかし、市場の状況によっては、その通りに動くとは限りません。

そのため、モメンタムが上昇しているだけでは、確実な上昇トレンドと判断するのは危険でしょう。だましのシグナルを示している可能性もあるため、他の指標や要素と組み合わせて慎重に判断する必要があります。

市場の急激な変化に対応しづらい

市場の急激な変化に対応しにくいのも、モメンタムのデメリットといえます。市場の変化に素早く対応するためには、やはり他の指標や情報と組み合わせて運用し、適切な判断をする必要があるでしょう。

モメンタムの注意点・初心者が気をつけるべきこと

モメンタムの注意点

初心者の方がモメンタムを活用する際には、以下の点に注意してトレードを行ってください。

  • モメンタムの基本を理解しておくこと
  • モメンタムの計算方法を理解すること
  • 他の指標と組み合わせて使用すること
  • モメンタムの限界を知っておくこと
  • デモトレードの活用をすること

モメンタムの基本を理解しておくこと

まず、モメンタムの基本的な理解を深めましょう。モメンタムとは、価格の変動の速さや勢いを示す指標です。価格が急速に上昇・または下落している場合にはモメンタムが急角度になります。

トレンドの強さや転換点を把握するための重要な情報となるモメンタムは、価格が強気相場の時は高い値を示し、弱気相場の時は低い値を示します。

モメンタムの計算方法を理解すること

モメンタムの計算方法についても理解しておきましょう。モメンタムは、現在の価格を過去の一定期間の価格と比較することで算出されます。一般的には、過去14日間の価格変動を基にモメンタムを算出します。

ただし、自身のトレードに合った期間を選ぶことが重要で、期間の設定は個人のトレードスタイルや戦略によって設定しましょう。

他の指標との組み合わせて使用すること

モメンタムは単体で使用することもできますが、他のテクニカル指標との組み合わせにより、精度の高い分析が可能になります。

例えば、トレンドの転換点やレンジ相場の判断を容易にするためには、ボリンジャーバンドや移動平均線など、トレンド判断に使用される指標とモメンタムを組み合わせることがおすすめです。

モメンタムの限界

モメンタムの限界を知っておくこと

モメンタムは相場の勢いや強弱を示す重要な指標ですが、必ずしも正確なトレンドの予測ができるわけではありません。特に、モメンタムの信頼性が低下することがある場面としては、急激な価格変動が起きた場合や相場の状況が変動しやすい場合が挙げられます。

モメンタムを利用する際には他の情報や指標と組み合わせることや判断力も重要です。

デモトレードの活用をすること

モメンタムを実際の相場でどのように活用するかを試すため、リアルマーケットと同じ環境でトレードを行えるデモトレードを活用しましょう。

相場の勢いや強弱を把握し、トレードの精度を高めるため、モメンタムを正しく理解し、適切に活用することが重要です。じっくりと学びながらモメンタムを活用してみてください。

モメンタムの応用例

モメンタムの応用例

モメンタムは、さまざまなトレード戦略に応用することができます。以下に、いくつかの応用例を紹介します。

  • モメンタムのクロスオーバー
  • モメンタムのダイバージェンス

モメンタムのクロスオーバー

モメンタムのクロスオーバー戦略は、モメンタムの値がプラスからマイナス(またはマイナスからプラス)に切り替わったときにトレードを行う戦略です。このような時、トレンド転換のサインとなることがあります。

モメンタムのダイバージェンス

ダイバージェンスとは、ローソク足とモメンタム指標が逆行する現象のことで、トレンド転換のサインとなることがあります。具体的には、次のような状況です。

  • 価格が下降している(安値を示している)のにモメンタムは上昇している⇒強気のシグナル
  • 価格が上昇している(高値を示している)のにモメンタムが下降している⇒弱気のシグナル

モメンタムを活用してトレンドの勢いや方向性を把握し、トレードに役立てよう

モメンタムを活用しよう

今回の記事では、モメンタムというテクニカル指標について解説しました。モメンタムは、テクニカル分析の重要な指標の一つです。

価格の変動速度を測ることで、トレンドの勢いを把握することができます。モメンタムの値が高ければ上昇トレンド、低ければ下降トレンドと判断できるでしょう。

ただし、モメンタムは単独では使用せず、他のテクニカル指標や分析手法と組み合わせて使用することをおすすめします。応用例としては、モメンタムのクロスオーバー、ダイバージェンスなどの戦略があります。

知識として覚えるだけでなく、実際のチャートを見ながら、まずはデモトレードを行ってみてください。モメンタムを活用し、適切なトレードチャンスを見極めていきましょう!



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