FXのトレードスタイルの一つに「ポジショントレード」があります。FXでより利益を得ようと考えた時にポジショントレードについて詳しく理解しているかどうかが大きな分かれ道になるケースも少なくありません。
今回は、ポジショントレードがどのような取引手法であるか、メリットデメリット、損切りのタイミングなど必ず押さえておきたいポイントについてまとめています。
ポジショントレードとは?
ポジショントレードとは、長期間にわたってポジションを保有する取引です。
一般的にFXのトレードスタイルは、
- スキャルピング(数秒~数分間)
- デイトレード(数十分~1日)
- スイングトレード(数日~1週間程度)
- ポジショントレード(数週間~数年程度)
以上の4つの手法に分類されます。
4つの手法を比較すると、ポジショントレードはポジションの保有期間が最も長いです。
1万通貨で取引を行った場合、500銭(5円)の利幅で5万円の利益となるのに加えて「スワップポイント」も加算されます。
一般的には、複数の銘柄に分散してポジションを保有する手法です。取引機会が少ないため1通貨ペアだけだと数か月取引できないことも考えられるからです。
リスク分散という観点からも、複数の銘柄を組み合わせるのがおすすめです。
ポジショントレードのメリットとデメリット
ポジショントレードは複数の銘柄に分散してポジションを保有して数か月~数年程度にわたり取引を行うトレードスタイルで、大きな利益が期待できるのが特徴です。
そんなポジショントレードのメリットとデメリットについて理解を深めておくことが、ポジショントレードでの成功に繋がります。
ポジショントレードの5つのメリットとデメリットについてまとめています。
ポジショントレードのメリット
- 本業がある人も取り組める
- 取引ごとの手数料をきにすることも無い
- じっくりと取引ができる
- スワップポイントを得られる
- ハイリターン
ポジショントレードは長期でポジションを保有し取引機会も少ないので「手間がかからない」というメリットがあります。そのため、会社員などの「本業がある人も取り組める」トレードスタイルです。
短期のトレードのようにチャートを細かくチェックしたり取引機会を伺うことも「取引ごとの手数料を気にすることも無い」ので「じっくりと取引ができる」のもメリットと言えます。
さらに取引機会が少なくても複数の銘柄を組み合わせてポジションを保有するため「スワップポイントを得られる」のもポジショントレードの特徴です。
そしてポジショントレードは、相場のトレンドが予想と合致している場合は細かい値動きに惑わされることもなく、最終的に大きな利益を得る可能性を秘めた「ハイリターン」であることは最大のメリットと言えます。
ポジショントレードのデメリット
- まとまった資金が必要
- 短期トレードに比べて資金の回転率が悪い
- ファンダメンタルズ要因
- 含み損が大きくなる可能性
- ハイリスク
ポジショントレードは性質上レバレッジを低くしたり、複数の銘柄を組み合わせを用意するため「まとまった資金が必要」です。長期的な取引になるので「短期トレードに比べて資金の回転率が悪い」のもデメリットとなります。
また、ポジショントレードは「ファンダメンタルズ要因」の影響を常に把握しておく必要があります。世界情勢や経済、主要国の金融政策や金利の水準などを把握して、損切が必要なタイミングは適切に行わなければいけません。
ただでさえ低レバレッジにより含み損の許容範囲が広く、適切に損切りできずに「含み損が大きくなる可能性」があるので注意が必要です。
そして、相場のトレンドが予想と反対方向へ動いてしまった時に『いつかきっと戻る…』とポジションをだらだらと持ち続けた結果、長期間損を積み重ねてしまう可能性も秘めた「ハイリスク」であることは最大のデメリットと言えます。
ポジショントレードの注意点
ポジショントレードのメリットとデメリットをまとめると、ポジショントレードを行う上でのリスク回避するための注意点が見えてきました。
特に、
- レバレッジ
- 損切り
- ファンダメンタルズ
上記の3つに関しては細心の注意を払う必要があるので、詳しく見ていきましょう。
レバレッジ
一般的に、ポジショントレードの長期でポジションを保有するという性質上レバレッジは低く設定されがちです。
仮に高倍率でレバレッジを設定してしまうと、一時的な為替レートの下落でもロスカットされてしまい大損してしまいます。
変動リスクの高い銘柄やスワップポイントを貯めるという観点から、1~3倍に押さえておくのがおすすめです。
損切り
ポジショントレードは複数の銘柄を長期で保有するため、適切な損切りをしないと一時的に大きな含み損を抱えてしまう可能性があります。
とは言え取引を開始したレート付近に逆指値注文(ストップロス注文)を出すとロスカットされる可能性が高くなるので、ポジショントレードではある程度の広い幅で逆指値注文(ストップロス注文)をするのがおすすめです。
ポジションを保有したら一時的でも含み損が生じてしまう場面が必ずあると考えておくのも一つの手と言えます。
ファンダメンタルズ
ポジショントレードのような長期間ポジションを保有する取引になるほどファンダメンタルズ情報が重要です。
短期トレードなどは日々のテクニカル分析が取引機会の判断材料になりますが、ポジショントレードの場合はファンダメンタルズ要因で相場が急変することが多くあります。
したがって、社会情勢や経済状況、主要国の首相や大統領の政策や発言などを分析しこの先のトレンドの方向を判断することはポジショントレードで利益を出すことに直結するのです。
ポジショントレードに適した通貨ペアを紹介
ポジショントレードを行う時は、ファンダメンタル情報を把握する必要があります。
したがって、ファンダメンタル情報の把握がし易いUSD/JPYとEUR/USDがおすすめです。
アメリカのファンダメンタル情報はFRB(連邦準備制度理事会)のHPなどにより把握できます。
日本とアメリカの両方のファンダメンタル情報を把握しやすいUSD/JPYの通貨ペアはポジショントレードに非常に適した通貨ペアと言えます。
一方、欧州連合のファンダメンタル情報はECB(欧州中央銀行)のHPに英語や日本語で解説をされており、欧州連合のファンダメンタル情報が把握しやすい状況です。
また、EUR/USDは世界最大の取引量を誇る通貨ペアの一つで、値動きが素直であると言われています。
取引量と値動きによる見方から、EUR/USDの通貨ペアはポジショントレードに非常に適した通貨ペアと言えるのです。
ポジショントレードのまとめ
ポジショントレードがどのような取引手法であるか、メリットデメリット、レバレッジや損切りそしてファンダメンタルズなど必ず押さえておきたいポイントについて見ていきました。
ポジションを長期間保有するということは、何度も自分のポジションを考察したり分析する時間が増えます。
ポジショントレードはポジションを保有してある程度放置してしまいがちですが、決してほ何もせずに放置しておくのではなく、定期的に相場を分析してトレンドの方向を判断することが出来れば、ポジショントレードのメリットを最大に活かすことができます。
ポジショントレードは、まとまった資金をもってレバレッジを低く設定した取引を心がけることが利益を出す秘訣です。どうしても早急に利益を得たい思っている人にはポジショントレードは向きません。
そして、ポジショントレードはテクニカル分析とファンダメンタルズ分析がある程度できることが必要不可欠です。FXの知識が少ない人や、分析方法を深く理解できていない人には取引のタイミングが判断しづらいトレードスタイルだと言えます。
ポジショントレードは、元手を数倍や数十倍に増やせるようなトレードスタイルではありませんが、リスク回避と分析により大きな利益につながる可能性を秘めた手法です。
ぜひ今回の内容を何度も読み返して、ポジショントレードで利益を出せるようになりましょう。
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